資産運用に必要な資金と準備
資産運用をするためにはまず資金と準備が必要です。
- 生活費は投資に回さない
- お金を管理、整頓する
- 投資・貯蓄のバランスを考える
このスタンスは崩さないようにしましょう。
生活費は投資に回さない
資産運用をするなら、生活費を投資に回してはいけません。よく言われるのは、その投資に使ったお金が0になっても困らない金額にすること。
どれだけ安全な投資先でもリスクは必ずあります。
そんな中、生活費まで投資に回してしまうと、いざ損失がではじめたときに論理的な思考が難しくなり、判断が狂いがちになってしまいます。
こうしたリスクを避けるためにも、生活費は投資に回さないようにしましょう。
お金を管理、整頓する
資産運用をはじめるのであれば、自分の手持ちのお金の状態を管理、整頓することからはじめましょう。
「でも自分は管理できている」
という人こそ、意外と管理・整頓できていないこともあります。
まずは資金を、使用する目的・時期に分類することからはじめましょう。たとえば以下のような形で分類します。
- 短期的な資金は3〜6ヶ月分のストックを残しておく
- 中期的なものは安全性の高い金融商品に回す
- 長期的に保有しておける資金を投資に回す
資産運用というと、余剰資産を運用するというイメージがある人も多いかと思います。
それは間違いではないと思いますが、より安全な資産運用をしたいのであれば、長期的に保有しておける資産を投資に回すのがおすすめです。
投資信託などの投資は大きく利益を出せる分、引き出すことが簡単ではない場合があります。そのため、急にお金が必要になったときために資金を残しておく必要があります。
自分のお金を整理することで、投資に回すお金の量を最適に調整できますよ。
投資・貯蓄のバランスを考える
安全に投資を行うのであれば、投資と貯蓄のバランスをよく考える必要があります。
貯蓄は安全に使えるお金を蓄えること。増やすことが目的ではなく、安定した資産形成のためには欠かせません。
投資は貯蓄ほどの安全性はありませんが、資産を効率的に増やすことができます。
どこまで貯蓄として残しておいて、どの程度を投資に回すのか、まずはこの点をしっかりと考えてみましょう。
目次
資産運用のコツ
資産運用でリスクを減らすためには3つのコツがあります。
- 長期的な運用を考える
- 分散して投資をする
- コツコツ積み立てをして時期を分散させる
この3点について、具体的に解説していきます。
長期的な運用を考える
資産運用のコツは、長期的な運用を考えることです。
資産運用はどれだけ入念に準備をしても、損失が出るリスクを避けることはできません。また、短期的な利益を目的にしていると、どうしてもハイリスクになってしまいがちです。
長期的な投資であれば、投資のリスクを分散させ、得られるリターンを安定化させられます。
分散して投資をする
資産運用のコツの2つ目は、分散して投資することです。
株式の動きはそれぞれ異なっており、大きく下がってしまうものもあれば徐々に上がってくるものもあります。できるだけ多くの投資先に資金を分散させることで、その投資先の一つが危険になっても他の投資先でカバーできます。
コツコツ積み立てをして時期を分散させる
コツコツ積み立てして時期を分散させることも、リスクヘッジに有効です。投資では、季節や経済状況など時期によってさまざまな影響を受けます。積み立て投資はコツコツ貯金するというイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。
定期的な投資をすることで、季節や経済状況の変化などを受けにくくなるというメリットもあるのです。
1万円〜OK!少額の資産運用
「資産運用にはある程度の元手が必要では?」考える人も多いのではないでしょうか。
それも間違いではありませんが、中には少額1万円からでも投資できるものもあります。
メリットとデメリット
少額投資のメリットは以下の2つです。
- リスクを抑えてはじめられる
- 資産運用の勉強に最適
少額投資であれば、価格の変動に対する影響が小さいためリスクを抑えられることがメリットです。
資産運用で必要な知識はたくさんあり、一朝一夕に身につくものではありません。そんな中で高額商品に手を出すのは損失がリスクが大きいですよね。
ただしデメリットとしては、大きな利益を出すのは難しいということです。
「できるだけ大きな成果を出したい!」
という人にはあまりおすすめできる方法ではないかもしれません。
初心者向け・少額派におすすめの資産運用は?
少額投資でおすすめの資産運用は以下の3つです。
- 個人向け国債
- 積み立て投資信託
- 変額保険
個人向け国債は、国が発行している国債を個人が購入できるようにしたものです。国そのものの財政などが破綻しない限り元本割れするリスクがないため、初心者におすすめです。
積み立て投資信託とはプロの運用会社に株式や債券への投資を任せる投資方法で、どんなところに投資するのかは投資信託の内容によって異なります。なお、積み立て投資であれば、毎月1万円からでも投資できるため、時期をずらした分散投資としてもおすすめできます。
変額保険とは投資で運用する保険のこと。運用金額によって保険金が変動しますが、最低限の死亡保険金額は保証されています。
長期的な契約を前提にしているため、簡単に解約できないことがデメリットですが、比較的安全に運用しているものが多いため、堅実な運用をしたいのであればおすすめです。
100万円以上!多額の資産運用
「資産運用するならしっかりと利益を出したい」
という人には、100万円以上の多額で投資をすることがおすすめです。
ここでは100万円以上で資産運用するメリットとデメリット、おすすめの投資先を詳しく解説します。
メリットとデメリット
100万円以上で資産運用するメリットは、リターンが大きくなることです。元本が大きくなればなるほど、配当が大きくなり、利益が増えます。うまく運用することができれば、お金がお金を増やしてくれる、という好循環を作ることもできます。
ただし同時に、資産を失うリスクも増えます。リスクや資産の管理がしっかりできていないと、お金が失われるのもまた早くなってしまいます。
多額を投資したい!おすすめの資産運用方法は?
100万円以上の投資をするなら、以下の投資先がおすすめです。
- 投資信託
- 不動産投資
- 株式やFX
投資信託は最終的にプロに運用をお願いできるため、リスクを減らしつつ資産を増やせることが特徴です。
自分で勉強をしなくても、はじめることができるのが最大のメリットです。
投資信託の商品によっては堅実なものもあれば、ハイリスクハイリターンのものもあります。自分のスタイルに合ったものを選んでみてください。
不動産投資とは、土地や建物を購入し、その土地を人に貸すことで利益を発生させる運用方法のことです。融資を活用することで、元手が少ない状態からでもはじめられます
また、不動産の値段が上がることでキャピタルゲインを得ることもできますし、うまく人に貸すことができれば安定した家賃収入を手にできます。
FXや株式は上記の2点より、リスクがあるものの、大きなリターンを得られる可能性を秘めています。
各自で勉強は欠かせませんが、うまく分散して投資しながら運用すれば、リスクを少なくして運用することも可能です。
資産運用はできる範囲からはじめてみよう
今回は、資産運用で利益を出すための心構えやおすすめの投資先を紹介しました。
資産運用は大きな元手がないと運用できないものではなく、少額からでも運用できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
資産運用は早めに取り組めば取り組むほど、長い目で見たときに利益を出すことができます。まずはできる範囲から、少しずつ投資してみてはいかがでしょうか。]]>