株式投資のメリットのひとつが配当金と言われているものです。買ったときと売ったときの差額の利益と違って、株を持っているだけで安定的に利益を得ることができるのが特徴です。
そんな配当金について紹介していきます。
目次
配当金とは

株の配当金とは、企業が上げた利益の一部を、オーナーである株主に還元するものです。
しかし、すべての企業が配当金を出すわけではありません。
たとえば、業績が悪化して配当金を出せるだけの利益をあげていない会社は、配当金が出ないことがあります。
また、会社が成長の途上にあるベンチャー企業などは、利益を出しても次のビジネスにつなげる設備投資に回すお金が最優先されます傾向があります。そのため、配当金を出さないことが多いです。
配当金を目当てに投資する場合には、必ずその企業が配当を出しているかどうかを確認することが大切です。
配当金はいくらもらえる?
配当金の金額は、企業によって異なります。
配当金を出す時期や回数は企業によって異なるものの、日本では年に1~2回(本決算と中間決算の時期)もらえるケースが一般的です。また、配当金をもらうには、決算日の3営業日前に株を持っている必要があります。日本では3月31日決算を行う企業が多いです。
配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷現在の株価
どちらも1株あたりの配当金が10円のA社とB社があるとします。
A社の株価が1000円
B社の株価が500円
だとすると、あなたはどちらにオトクを感じますか?
もちろん、投資額が少ないB社ですよね。これが配当利回りです。前述した計算式に当てはめると、このようになります。
A社は1株あたりの配当金10円÷株価1000円=配当利回り1%
B社は1株あたりの配当金10円÷株価500円=配当利回り2%
となります。
配当金は振込口座指定にできる?

株の配当金は、以下のいずれかの方法で受け取ることができます。
事情がない限りは、便利な「株式数比例配分方式」や「登録配当金受領口座方式」がおすすめです。
株式数比例配分方式
保有している株数に応じて、証券会社の口座に入金される方法です。
同じ銘柄を複数の証券会社で保有していると、それぞれの証券会社の口座での保有数に応じて配当金が入金されます。
登録配当金受領口座方式
保有するすべての銘柄の配当金を指定した銀行口座で受け取る方法です。
配当金受領証方式
配当金を受け取るための「配当金領収書」が自宅に郵送されるので、郵便局などの窓口で配当金を受け取ります。
個別銘柄指定方式
銘柄ごとに配当金を受け取る口座を指定しておき、その口座に振り込んでもらいます。
配当金狙いならどんな銘柄がおすすめ?

配当金目当ての株投資では、次の2点に注目して銘柄を選ぶと良いかもしれません。
配当利回りが高い銘柄
2018年10月24日時点の日経平均株価の平均配当利回りは約2%となっています。配当金を目的に投資するなら、平均配当利回りよりは高いものを狙いたいでしょう。
ただし、配当利回りが高いというだけで飛びつくのは避けたほうがいいでしょう。というのも、前述のとおり配当利回りは「1株あたりの配当金÷現在の株価」で算出します。業績好調で配当金が増えるならいいですが、中には業績悪化などの悪いニュースが出て株価が下がっただけの銘柄もあります。配当利回りとともに、業績のチェックも忘れずに行いましょう。
連続増配銘柄
着実に配当をもらう場合、何年も連続して配当金を増やしている会社の株にも注目すると良いでしょう。続けて増配できるのは、業績が安定していたり、毎年利益が伸びている会社と言えるからです。
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