カード型の電子マネーとして、 2016年にドコモから登場した「dカードプリペイド」。モバイル電子マネーのiDをカードに搭載し、クレジットと紐付けたポストペイ型のdカードに加わえて、新たにラインナップされたカードです。
チャージ式のプリペイドカードなので、審査不要で手軽に作れ、使いすぎを防げるのがポイント。
目次
ドコモの「dカードプリペイド」とは

dカードプリペイドを入手する方法やその使い方を見ていきます。
使えるお店
国内のiD加盟店、世界のMasterCard加盟店での支払手段として、「dカードプリペイド」を使うことができます。国内のiD加盟店に設置される決済端末数は95万台(2019年5月時点)という規模で、電子マネーの利用可能な加盟店数としては最大規模です。
ネットショッピングでもMasterCardの表示があるお店でdカードプリペイドを使えます。
利用条件
12歳以上(中学生以上)、dアカウントを持っていることが条件となっています。 dアカウントはドコモ携帯電話のユーザーアカウントですが、ドコモユーザー以外の場合は、新規にdアカウントを作成することになります。また、クレジットカードのような審査はありません。
dカードプリペイドのメリット・デメリット

メリット
dカードプリペイドには数多くのメリットがあげられます。
- iD加盟店、Mastercard加盟店で利用でき、幅広い種類のお店で使うことができる。
- チャージする際の入金方法の種類が豊富。
- ローソンでの買い物の際に利用すると3%割引(税抜)キャッシュバックされる。
- 数多くのキャンペーンでポイントを貯めやすい。
- ポイントをdポイントに集約できる。
- 他のクレジットカードのような入会審査がない。
- Mastercard対応なので海外でも利用できる。
デメリット
デメリットとしては、以下のような点があげられます。
- 支払いに使えるお店が多い分、そのなかに一定の条件で使えない場合もあるので注意が必要。
- 還元率1%のdカード(クレジットカード)と比べると、プリペイドカードの「dカードプリペイド」は還元率が0.5%。
- 海外旅行保険やショッピング保険などクレジットカードのような補償がない。
dカードプリペイドの利用方法

チャージする
ローソンで現金を入金する方法と、セブン銀行ATMで現金を入金する方法、専用サイトにログインして入金する方法があります。
ローソン店頭のレジにて現金で入金する場合は、1回の入金で、1,000~49,000円まで1円単位でチャージできます。
セブン銀行ATMで現金を入金する場合は、1,000円単位、手数料は無料です。
専用サイトから入金する場合は、いくつかの支払い方法が用意されています。
支払い方法 | 内容 |
---|---|
電話料金と合算 | ドコモの携帯電話料金と合わせて支払う |
dポイントを使う | 1P=1円として、貯まったdポイントから支払う |
dカード | ドコモのクレジットカード「dカード」で支払う |
クレジットカード | 手持ちのクレジットカードで支払う |
ネットバンキング | 手持ちの銀行口座からネットバンキングで振り込む |
1回の入金で、500~50,000円まで1円単位でチャージできます。
1日のチャージ額の上限、カード残高の上限はともに30万円となっています。
お買い物する
お買い物の支払いの際にdカードプリペイドが使えます。
加盟店 | 「dカードプリペイド」の指定方法 |
---|---|
iD加盟店で使う場合 | 支払いの際「iD」を指定します。ApplePayの場合も同様です。 |
Mastercard加盟店で使う場合 | 「マスターカード」と「1回払い」を指定しま |
iD加盟店、Mastercard加盟店のなかでも以下の場合は利用できないので注意が必要です。
<iD加盟店の場合>
- 飲料自販機
- ガソリンスタンド
- 電話料金(ドコモの携帯電話料金を含む)
<Mastercard加盟店、ネットショッピングの場合>
- 公共料金、新聞購読料、保険料、レンタルサーバー、月会費など
- ガソリンスタンド
- 高速道路(有人ブース)での支払い
- 航空機内での機内販売
- 一部ホテルの料金
- 各種プリペイド・電子マネーの購入・チャージ
<ネットショッピングで使う場合の注意点>
ネットショッピングで「dカードプリペイド」を利用する場合に、必要事項の入力の際に気をつける点があります。dカードプリペイドはカード名義人を「PREPAID MEMBER」とする必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
ポイントを使う
「dカードプリペイド」で支払いをした場合に、200円(税込み)ごとに1ポイントのdポイントが付与されます。dポイントは1ポイント=1円の電子マネーとして利用することができます。
dカードプリペイドの利用申し込み

発行手数料・年会費
利用申込みの際にかかる費用はドコモ回線の契約があるかどうかで異なり、ドコモユーザーは無料、それ以外は640円の発行手数料となっています。ドコモユーザー以外もいまのところ無料で「dカードプリペイド」を作ることができます。
ドコモ回線契約の有無 | 手数料 | 備考 |
---|---|---|
有り | 無料 | |
無し |
640円(税込) <内訳> 発行手数料200円(税込み)、発送手数料440円(税込み)
|
※2019/8/19時点では無料期間継続中) |
申し込み手順
申し込みの方法はdカード プリペイド の専用サイトからのみの申し込みを行います。
ドコモユーザーは既に登録しているdアカウントでログインし申し込みできます。ドコモユーザー以外も無料のdアカウントを新規に作成することで、申し込み可能です。
申し込みからカードが届くまでの期間
申込後、約1週間で「dカードプリペイド」が郵送で送られてきます。
ドコモユーザーが既に持っているdアカウントで申し込みをした場合は、簡易書留、新規でアカウントを作成した場合は、本人限定受け取り郵便で発送されます。
Apple Payでの利用方法
Apple Payとは
NFCというチップを iPhoneに 搭載し、それにクレジットカードや電子マネーの登録情報を紐付けして、非接触型の決済手段として用いる仕組みです。
国内ではおサイフケータイが知られていますが、そのApple版といったところで、それぞれに規格が異なっています。
設定方法
iPhoneでのApple Payの設定は以下の手順で行います。
- iPhoneのWalletアプリを起動
- 「カードの追加」でdカードプリペイド上dカードプリペイドのカード情報(名義、カード番号)をカメラで読み取り(または、手動入力)
- dカードプリペイド裏面3桁のセキュリティコードを入力
- 規約に同意すると「dカードプリペイド」が追加される
- カード認証の方法を選択
- SMSを選択すると6桁の認証コードがSMSに届く
- 認証コードを入力
- ApplePayアクティベート完了
注意点
Apple Pay、おサイフケータイ両方に共通する点ですが、充電が切れたり故障で電源が落ちると電子マネーの端末として機能しなくなってしまいます。
また、注意点ではありませんが、日本国内で普及している方式がおサイフケータイの方式で、Apple Payに対応している電子マネーが少ないのが難点です。
dカードプリペイド紛失・盗難時
dカードプリペイドの紛失又は盗難の場合は、悪用されることを防ぐために、アカウントの利用停止を申請する必要があります。「dカードプリペイド」の専用サイトにログインし、メニューから「利用停止/解除」にステータスを変更します。
電話で利用停止を申し込む場合は、「三井住友カード dカードプリペイドディスク」(0570-052-360)に連絡します。再発行する場合の連絡先もこちらです。
カードの利用停止と別に、dポイントの利用も停止させる必要があるため、「NTTドコモ dポイントカスタマーセンター」(0120-208-360)への利用停止の申し込みも必要になります。
チャージ残高・ポイントの有効期限
チャージ残高は、「dカードプリペイドカード」専用サイトにログインして確認することができます。また、ローソンでチャージをした場合レシートに残高が表示されます。
dポイントの有効期限は、ポイントが付与された月から48ヶ月後の月末です。dポイントには期間や用途を限定して付与されるものもあり、それらは合計ポイントから分けて表示されます。
dカードプリペイドのカード自体の有効期限は、発行日から5年です。
電子マネーについてはこちらの記事もご覧ください。
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この記事の情報は2019/08/19時点のものです。
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