ふるさと納税は自宅にいながらにして日本各地の名産品を手に入れられる、さながら通販サービスとして人気を博しています。
様々の返礼品が取り揃えられており選ぶのにも迷ってしまいますが、注意が必要なのが返礼品の管理です。
そのような管理の手間を省くことができるのが、ふるさと納税の返礼品を定期便で注文することです。
この記事ではふるさと納税の返礼品のお得な注文の仕方として、定期便についてご紹介します。
ふるさと納税の返礼品の定期便とは
ふるさと納税の返礼品として最も一般的なのが、寄付をするたびにその都度返礼品を送ってくれるパターンです。
しかし最近人気なのがふるさと納税の返礼品の定期便です。
ふるさと納税の返礼品の定期便とは、返礼品を一年のうち一定の間隔で届けてくれる買い方です。
ふるさと納税の返礼品の注文の仕方として賢い方法であるとして、いま話題を集めています。
ふるさと納税の返礼品の定期便のメリット
ふるさと納税の返礼品を定期便で受け取ることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではふるさと納税の返礼品を定期便で受け取ることのメリットをご紹介します。
返礼品を無駄なく楽しむことができる
すでにふるさと納税で返礼品を受け取ったことがある方はお分かりいただけるかと思いますが、ふるさと納税の返礼品は一度に大量に届くことで有名です。
少なからぬ寄付をしているのでその見返りとして受け取るには、十分でないという議論もありますが、よほどの大家族でない限り短い期間に食べきれないのではないかと思われるほどの大量の返礼品を受け取ることがあります。
返礼品の賞味期限に注意!
米や酒などの賞味期限が長く設定されているものであれば、賞味期限を気にせずゆっくりと楽しむことができます。
一方でふるさと納税の返礼品として人気があるのは、肉や魚介類、果物などといった比較的賞味期限が短く設定されているものです。
賞味期限が短い食材が、一度に大量に届いてしまうと食べきれなくて捨ててしまうなどの無駄が生じてしまう恐れがあります。
ましてや一人暮らしなどではそのリスクは大いに高まります。
返礼品が時期を分けて届くのが魅力!
ふるさと納税の定期便で返礼品を購入すれば、一度に同じ食材が大量に届く事がなくなります。
商品によっても異なりますが、一年のうち数度に分けて注文した食材が届くのです。
このような形態であれば、返礼品が届いた時に集中的に食べきってしまうなどの対策を行わなくても、無理なく無駄なくせっかくの返礼品を味わうことができます。
その上、届いた返礼品が新鮮なうちに食べきってしまうことができるので、よりその返礼品の良さを感じ取ることができることでしょう。
このためふるさと納税の返礼品を定期便で注文するご家庭が増えているようです。
寄付金控除を受けるための手続きの手間を減らすことができる
ふるさと納税返礼品にばかり注目がいきがちですが、確定申告やワンストップ特例制度を利用することで翌年の住民税の税額控除を受けることが本来の目的です。
従ってふるさと納税で返礼品を購入したら、その旨確定申告ではどの自治体に、いくら、いつ寄付を行ったのか、正しく申告する必要があります。
税額控除を受けられる金額が多いご家庭では、必然的にふるさと納税を多くの自治体に対してやっていることでしょう。
確定申告の際にはそれらすべてをしなければなりません。
これは手続きをする上で非常に面倒です。
ふるさと納税の返礼品を定期便で注文すれば、確定申告で入力の手間が減る
ふるさと納税の返礼品を定期便で注文すると、確定申告上では一つの自治体に寄付をした扱いになります。
したがって同じ自治体に複数回同じものを注文した場合にはその都度申告の入力が必要ですが、ふるさと納税の返礼品を定期便で注文した場合にはその入力は一度で済みます。
確定申告の手間を省くことが出来るという点でも、ふるさと納税の返礼品の定期便は有用であると言えます。
ワンストップ特例制度とも相性が良い
サラリーマンなど確定申告を普段しない人が、ふるさと納税の税額控除を受けるために利用することができるのがワンストップ特例制度です。
ワンストップ特例制度では、1年間にふるさと納税を行った自治体数が5つ以下のサラリーマンなどが確定申告することなく、ふるさと納税の税額控除を受けられるように手続きをする制度です。
ふるさと納税の返礼品の定期便では、多額の寄付額を一つの自治体にすることができる
ふるさと納税の返礼品の定期便は安くても3万円以上します。
このような多額の寄付額を一つの自治体にすることができるため、税額控除を受けられる上限金額を有効活用しながらも、ワンストップ特例制度を利用するために必要な要件も満たしやすくしてくれるという効能があります。
このように、ふるさと納税の返礼品の定期便はふるさと納税の手続きの煩雑さを一部解消してくれるような有効な活用方法が評価されてもいます。
ふるさと納税の返礼品の定期便のデメリット
ここまでふるさと納税の返礼品を定期便で注文することのメリットについてご紹介してきました。
一方で、ふるさと納税の返礼品の定期便にもデメリットは存在します。
ここではふるさと納税の返礼品の定期便のデメリットを3つご紹介します。
ふるさと納税の返礼品はすぐには届かない
ふるさと納税の返礼品の定期便で注文してしまうと、商品によってはすぐには届かず2・3ヶ月待つ必要があるものもあります。
商品の発送者側の都合で、発送時期が限定されている場合が多いです。
いつ発送されてくるのか気になる場合には、注文する断面で必ず確認を取ってから注文するようにしましょう。
ふるさと納税の返礼品の定期便の寄付金額が大きい
ふるさと納税の返礼品の定期便では、最低でも3万円、標準的な価格帯で5万円以上するものが多く取り揃えられています。
このような大きな金額は、翌年の住民税が軽減されることで実質的には自己負担文の2,000円を除いて還元されます。
しかしながら一時的にでも大きな金額を支払わなければならないのは、家計に余裕がない場合には厳しいことが多いです。
家計状況も踏まえて、ふるさと納税の返礼品を定期便で注文するか検討してみてください。
ふるさと納税の返礼品の定期便を利用してしまうと複数の自治体に寄付することができない
ふるさと納税の本来の趣旨は、なるべく多くの地方自治体に大都市に集中しすぎた住民税を再配分することです。
この本来の趣旨に沿うためには、納税者は一つの自治体に集中してふるさと納税をするのではなく、なるべく多くの異なる地方自治体にふるさと納税をするべきです。
しかしながら定期便を利用して返礼品を注文してしまうと、大きな金額を一つの自治体に寄付することになります。
このように制度本来の趣旨からは若干逸脱しているのが、定期便での返礼品のち注文であることに注意が必要です。
ふるさと納税の返礼品を賢く管理できるのが定期便の魅力!
ここまでふるさと納税の返礼品を定期便で注文することのメリットとデメリットについてご紹介してきました。
せっかく届いた日本各地の名産品を食べきれずに捨ててしまった、なんてことはありませんでしょうか。
そのように大量に届いた食材は、食べたときはとてもおいしいので、食べきれずしてしまうことでより大きな後悔につながりますよね。
このような悲しい事態を避けるためにも、賢く返礼品を管理する手法として、ふるさと納税の返礼品を定期便で注文するということを検討してみてはいかがでしょうか。
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