転職したいけど不安で前に進めないという方もいるのではないでしょうか。今回は、転職への不安の正体と、対処法について説明していきます。
目次
転職が不安なのは当然のこと

人間は元来、環境の変化にとても敏感です。特に日常的に行なっている仕事は、勤続期間が長くなるほどルーティン化するものです。転職は、そんな慣れ親しんだ環境を一転させます。不安になるのは当然のことで、決してネガティブな状況ではありません。むしろ、不安の原因を探り解決することで、より一層、転職へのモチベーションを高めることにもつながります。
転職の不安をなくす方法

転職の不安が拭い去れないという方は、落ち着いて不安と向き合う時間を作るのが解消の第一歩です。具体的な方法を3つまとめました。
やりたい仕事の条件を明確にする
自分がなぜ転職を希望しているのか、今の仕事を辞めて新しくやりたい仕事は何なのかなど、自分にとっての転職先の条件を洗い出してみましょう。必ず条件にぴったりの職場が見つかるとは言い切れませんが、自分の中で条件を明確にしておくことで、企業選びの軸を作ることができます。いくつもの企業で面接を受けたり、求人を次々と見ていると、だんだんと自分の希望する条件がわからなくなってしまうことがあります。まずは、転職に対する軸を持つ事を意識すると良いでしょう。
情報収集をきちんとする
求人情報や面接、エージェントからの紹介などで企業について知る機会は多くあります。しかし、待遇や環境など気になる要素をよく確認できていないと、いざという時に不安になってしまうことがあります。聞いた情報を鵜呑みにして「これは多分こういうことかな」と、希望的観測をしてしまうと、入社後に後悔することもあります。少しでも気になる箇所は妥協せず調べることで、不安の種を潰していく事をお勧めします。
不安の原因を特定する
環境の変化に不安を感じるのは、自然な事であると説明しました。しかし、漠然とした不安がどうしても消えない場合、不安の原因を特定するのが重要です。なぜなら、不安をそのままにしていると転職活動に響くこと、また不安を抱えながら冷静な企業選びをするのは困難であると言えるからです。焦らず、まず『何が不安なのか』を明確にするところから始めましょう。
転職への不安の原因を探る

前述した、転職の不安の原因を探るプロセスについて、さらに詳しく解説していきます。もし当てはまる項目がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職前の不安
転職前の不安は、企業選びの最中に生まれることがほとんどです。具体的な例をあげながら対処法をご紹介します。
何がしたいのかわからない
「今の仕事を辞めたいけど何をしたらいいかわからない」という不安を抱えている方は、一度求人を見る手を止めて、自分が仕事にしたい事をリストアップしてみるのはいかがでしょう。条件に合う会社があるか、自分のスキルは足りているかなどは一旦置いておいて『本音の希望』を知る事をお勧めします。理想がわかれば、スキルアップできる企業を志望したり、理想により近い企業を探したりと身動きが取りやすくなるはずです。
こちらの記事も参考にしてください。
今より働きやすい職場が見つかるか
慣れた仕事を手放して、現状の待遇よりも良い環境に移りたいと考えている方は、良い職場に巡り合えるかどうか不安でしょう。最近は転職のハードルが随分下がっていて、状況に応じて仕事を変えるのは当たり前と言われるようになってきました。働きやすい職場が向こうから歩いてやってくることはありません。転職エージェントをどんどん利用して、積極的に企業と関わるようにし、疑問は都度、解消するようにしましょう。
給料や待遇が今より良くなるか不安
生活のレベルを上げるために転職するという方は多いはずです。より給料や待遇が良い環境で、スキルを活かしたいと考えている方は、自分が持つスキルをリストアップして、企業に売り込めるポイントを整理しましょう。高待遇を受けるためには、企業にとって必要とされる人材である必要があります。希望業種に強いエージェントを選ぶことはもちろん、遠慮せず、売り込める要素はどんどんアピールしていきましょう。
転職活動中の不安
転職活動中は面接がこなせるかや、合否についての不安がピークになる時期です。こちらも例をあげながら対処法を紹介していきます。
自分のアピールポイントがわからない
面接では自分がいかに企業にとって利益をもたらせるかアピールする必要があります。自己アピールが苦手で面接が不安という方はとても多いでしょう。これは個人の性格によるものであり、一夜にして自己アピールができるようになるのは現実的ではありません。友達や同僚に、自分の長所を聞いてみたり、実際の面接での反応をみながら徐々に自己アピールをブラッシュアップしていくと良いでしょう。
マイナビ転職のコラムに、自己アピール文の書き方についての紹介が書かれています。ぜひ参考にしてみてください。
不採用にされるのが怖い
初歩的なことと思うかもしれませんが、一番原始的で、誰もが感じる不安でもあります。不採用通知を通して企業に「いらない」と言われる恐怖、不安は転職活動を妨げるには十分な要素です。しかし、採用担当も所詮人間です。たとえ誰からでも欲しがられるような人材でなくても、必要としてくれる企業は必ずあります。それを見つけるための転職活動、不採用も必要なプロセスであると割り切ることが大切です。踏ん張りどころかと思いますが、頑張りましょう。
転職後の不安
転職後の不安は環境の変化が原因で起きるのがほとんどです。
新しい職場の人間関係が不安
会社の人間関係は、入社前にはなかなか見えづらい部分です。開けてみないとわからない、という不安があると思います。この場合、不安やおどおどをなるべく表に出さないように注意しましょう。相手に警戒していることが伝わると、関わりにくいと思われてしまうことがあります。また、不安を感知して、意地悪をしてくるタイプの人がいないとも限りません。必要以上に明るく振舞うことはありませんが、ハキハキとした挨拶や、要点をまとめた質問、こまめにお礼をいうことを忘れずに、自然体で振舞うことをお勧めします。
業種の違う仕事をこなせるか不安
今までのキャリアとは違う業種を選んだ場合、自分の力が通用しないように思えて不安になることでしょう。しかし、企業は幅広い業務をこなすために様々な特徴を持つ社員を雇っています。そもそも採用されたのは事実ですから、これまでの異業種で得たキャリアを買われたとポジティブに考え、自信を持ちましょう。
退職がスムーズにできるか不安

退職がつつがなくできるかが不安という方もいるでしょう。確かに会社からしてみれば、人材が一人失われるわけで、良いこととは言えません。
だからこそ、なるべく早い段階で退職の意思を伝えることが大切です。引き継ぎなども、最後まで責任持って行うのが理想です。また、伝えるときは口頭で、前向きな理由での転職であることをアピールすることが円満退職への第一歩です。
退職の切り出し方について、転職エージェント『type』の記事が詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
記事内の情報は2019/09/22時点のものです。
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