近頃、動画配信サービスやSNS上の生放送を利用して、通販番組のように商品紹介を行うものが増えてきています。商品の紹介にとどまらず、質問に答えてくれるので安心して購入することができるサービスになっています。
このようなサービスはライブコマースと呼ばれ、中国での爆発的なブームからはじまりました。最近では日本でも多くの企業が参入しはじめ、話題となっています。
今回は、そんなライブコマースの特徴と代表的なサイトをご紹介します。
目次
ライブコマースとは?

ライブコマースとは、インターネットの生配信を利用した通販のことです。生配信アプリ上で商品の紹介がされており、購入したい人は動画上のリンクから購入をすることができます。
商品に疑問がある場合には、コメントを配信者に送ることで、その場で疑問を解決してからの購入が可能となっています。
ライブコマースが流行が始まったのは中国で、2019年現在では2億人以上が利用していると言われています。最近は日本にでも流行をし始めています。
ライブコマースはなぜ今注目されているの?

なぜライブコマースが注目されているのでしょうか。その理由を3点紹介します。
ライブ配信自体が盛り上がっている
ライブ配信自体が盛り上がっていることが1つの理由です。インスタライブやYouTubeのライブなどのライブ配信を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2018年に行った調査によると、15歳から19歳までのライブ配信利用経験者は65.6%にもなるそうです。
この調査では他の年代にも調査をしており、20代は51.6%、30代は41.5%、40代は31.3%だそうです。
この数値から、ライブコマースの元となるライブ配信が幅広い世代で盛り上がっていることがわかります。
商品購入までの動線がスムーズ
また、商品購入まで動線がスムーズということも理由としてあげられます。
ライブコマースでは、ライブ配信画面上からスムーズに購入画面に進むことができます。欲しい商品を見て通販サイトへ行き、欲しい商品を検索するといった手間がありません。
そのため、配信の視聴者からすると、商品の購入過程が簡略化されます。
また、配信者は視聴者がサイトへダイレクトでの流入するため、購入のチャンスを増やすことが可能です。
インフルエンサーの影響力
そして、インフルエンサーの影響力もライブコマースが注目される理由です。
インフルエンサーとは、InstagramやTwitterをはじめとするSNSやブログ、YouTubeなどの動画サイトで人気を集めている人を指します。
インフルエンサーの多くはテレビではなくインターネット上で有名です。インフルエンサーの影響力は、テレビで活躍する芸能人にも匹敵する場合があります。そのため、企業からの提供を受けて商品紹介をしていることもあります。
読者の中には、インフルエンサーが紹介していた商品を実際に購入したり検索したりしたことがあるという人もいるでしょう。そのため、インフルエンサーがライブコマースを行うことで、視聴者は憧れのインフルエンサーとやりとりをしながらオススメの商品を買うことができます。
また、一緒に買い物に言ったような気分にもなるでしょう。このように、インフルエンサーの影響力が大きくなってきていることからも、ライブコマースに注目が集まっています。
ライブコマースの特徴

ライブコマースの特徴は、主に3点あります。
1点目は、販売者と購入者がリアルタイムで相互のやりとりをしながら購入するという点です。
従来のインターネット通販では、質問の返信にタイムラグが生じていましたが、ライブコマースではそれがありません。購入者の反応に合わせてやりとりをしていき、より購入者目線で販売を行うことができます。
2点目として、より実店舗での買い物に近いというところです。
ライブコマースでは商品に触れることはできませんが、実際に使用している場面を見たり質問をすることが可能です。店舗で店員にたずねているような感覚で購入することができます。
そのため、今までの従来のインターネット通販にあった購入前の不安を解消されます。
主要なライブコマースサービス

日本で主要なライブコマースについて、5つ紹介します。
メルカリ運営で認知度の高い「メルカリチャンネル」

配信者の条件
一定の条件を満たしたユーザーと法人
運営会社
株式会社メルカリ
どんなアプリなのか
メルカリチャンネルは、7月8日(月)をもってサービスを終了します。
経営資源の集中ということとで終了となるようですが、メルカリの登録者が気軽に利用できるサービスでした。
登録者数、視聴者数
メルカリの登録者は利用することができるので、登録者は2216万人です(2019年4月現在)。これは国内最大規模です。視聴者数については具体的な数値は公開されていません。
配信ジャンル、配信者の特徴
メルカリのジャンルに準じた商品を販売しているので、多様なジャンルでの配信がなされています。
URL
AKBとのコラボでおなじみのSHOWROOM

配信者の条件
会員登録をすれば、誰でも配信を行うことができます。登録はメールアドレス又はTwitterやFacebookで簡単に行うことができます。
アイドルや芸人などのユーザも目立ちますが、一般ユーザーも配信を多数行っています。
運営会社
SHOWROOM株式会社
どんなアプリなのか
SHOWROOMは、元々アイドルのライブ配信を行っていました。そこから派生してライブコマースにも参入しています。
現在でも、アイドルやお笑い芸人が中心で配信を行っています。
登録者数、視聴者数
登録者数は150万人、アプリダウンロード数は200万だそうです(2018年1月現在)。
配信ジャンル、配信者の特徴
配信ジャンルはアイドルやタレントのグッズやアパレルが多数です。
配信者は、AKBなどのアイドルやお笑い芸人、タレントなどが多いことが特徴です。 アイドルやタレントが自分のグッズをを販売することもあります。
URL
オークション利用者におなじみヤフオク!ライブ

配信者の条件
ヤフオク出品者
運営会社
Yahoo! JAPAN
どんなアプリなのか
オークションサイト大手のヤフオクが提供しているライブコマースです。
出品者が配信を行うことで、オークションでの不安を解消できるサービスになっています。
登録者数、視聴者数
ヤフオク自体の月間利用者数は1851万となっています。
そのため、多くの利用者がいることが想定されます。
配信ジャンル、配信者の特徴
配信ジャンルはハンドメイドから家電、スポーツ用品など多岐に渡ります。
配信者は、ヤフオクの出品者なので企業から個人まで様々なようです。アイドルやインフルエンサーが配信をしていることは少ないようです。
URL
個人の販売が中心のBASEライブ

配信者の条件
BASEショップのオーナー
運営会社
BASE株式会社
どんなアプリなのか
個人で簡単にインターネット上にお店を持つことが出来るのが、BASEです。そのBASEがライブコマースに参入したサービスが、BASEライブです。
主にファッションやハンドメイドアイテムが多く出品されています。
メールアドレスがあれば簡単に店舗を持つことができます。また、ライブも店舗を持っていれば簡単にできます。
登録者数、視聴者数
BASEに出店している店舗数は70万以上です(2019年3月)。
視聴者については、具体的に公開はされいないようです。
配信ジャンル、配信者の特徴
BASEの出品ジャンルのものが配信されています。
出品のジャンルはファッション、インテリア、家電などのほか、食品や飲み物も販売可能です。ショップの開設ができればジャンルは問わずに販売を行えます。
BASEでは、ハンドメイド作品を出品しているユーザーも多いので、作業風景を配信している方もいます。
URL
インフルエンサーが多数活躍のLiveShop!

配信者の条件
インフルエンサー又は法人
運営会社
株式会社 Candee
どんなアプリなのか
法人が利用するライブコマースですが、2019年1月までは利用料がかかっていました。
2月から無料となり、より気軽にサービスをはじめることができるようになりました。
登録者数、視聴者数
非公表
配信ジャンル、配信者の特徴
配信ジャンルはアパレルやコスメが大半です。
配信者はモデルやインフルエンサーが多く、オススメの商品を紹介する形の動画が多数あります。
URL
執筆日:2019/06/30
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