メルカリで飛び交っている『専用』は、運営ではなく利用者が使い始めた言葉です。
商品ページのタイトル部分に記載されていることが一般的で、メルカリの利用者・出品者共に抑えておくことが大切となります。
そこで当記事では、メルカリの『専用』について徹底解説していきます。メルカリで使われるときの意味や、『専用』を依頼されたときの対応方法なども参考にしてください。
目次
メルカリの『専用にしてください』の意味について

『専用にしてください」という言葉は、メルカリの出品者に対して使われることが一般的です。
意味としては「依頼者専用の購入ページを作ってください。」として捉えられており、値段交渉の末、購入の決断をした際に依頼されるケースがほとんどです。
というのも、メルカリの商品ページは誰もが購入できる場所となっているため、「購入する意思はあるけど、色々な事情があってすぐには決済ができない…」という方もいるのです。
そのため、現在出品中のページそのままでは、他のメルカリ利用者に購入されてしまう可能性があり、『専用』は予約の意味合いで使われています。
メルカリは『専用』を容認しているのか
メルカリには商品の予約機能が備わっていないこともあってか、メルカリユーザーの間で『専用』が浸透していきました。
しかし、メルカリの事務局側は『専用』を容認しているのでしょうか。まずはメルカリの利用規約をチェックしてみましょう。
ユーザーは、他の特定のユーザーのみを対象とする販売を意図して商品を出品することができません。弊社は、その裁量により、出品の条件その他の状況から、ある商品の出品が他の特定のユーザーのみを対象とする販売を意図するものであるか否かを判断することができ、かかる判断によってユーザーに生じる損害について、一切責任を負わないものとします。
メルカリ利用規約 第9条 5.特定ユーザーへの販売を意図した出品 より
上記利用規約を確認すると、『専用』という言葉は使われていないものの、本質的には禁止していることが分かります。更に、特定のユーザーを対象とする販売=専用商品として出品した場合、ユーザー同士でトラブルが生じても介入しない旨も記載されています。
余計なトラブルに巻き込まれないようにするためにも、専用出品や専用商品の購入は避けた方が良いでしょう。
メルカリのペナルティとは
メルカリでは、サイトやアプリ内の治安維持のために『ペナルティ』を課すことがあります。
ペナルティの対象となるのは、商品に関係のない画像の設置や、極端な値段設定(定価数千円代の商品に対し99万9,999円で出品するなど)など。取引において不用意なことはしないでください、というメルカリの意図が見えます。
また、最近では『専用商品の出品者』に対してもペナルティが課せられるケースが発生しており、メルカリでの出品を検討されている方は、特に注意してください。
では、メルカリのペナルティとはいったいどのような内容なのでしょう。メルカリ事務局からは公表されていませんが、ヘルプページなどを参考にすると、次の順番でメルカリ事務局より指摘されるようです。
- 警告
- 利用制限
- 利用停止
- 強制退会
どの程度のペナルティが課せられると段階が引き上げられるのかは定かではありませんが、ペナルティの初期段階は『商品ページの削除』が一般的です。
また、専用商品のページ内で生じたお客様とのトラブルにおいて、専用にしたがためにメルカリ事務局のサポートを受けることができなくなります。
『専用』にするメリットはこれといって見つからないため、メルカリ出品者は避けるのが望ましいでしょう。
『専用』の実質的な効果は0に等しい
仮に『専用』の商品ページを作成したとしても、メルカリの会員であれば誰でも購入できるのが『メルカリのシステム』です。
そのため、『A様専用』の商品ページが存在したとしても、BさんやCさんに商品を強奪される可能性もあり、商品ページを特定のユーザー専用にする効果は0に等しいといっても過言ではありません。
また、強奪と聞くと悪いイメージがつきものですが、そもそもメルカリでは専用を禁止しています。商品の強奪が生じるとトラブルに繋がる恐れがあるほか、メルカリ事務局はサポート非対応です。
現段階では専用商品ページの全てにペナルティが課せられるわけではありませんが、専用にする実質的な効果と共に、出品者のメリットも0に等しいものだといえます。
メルカリで『専用』を依頼されたときの対応方法

メルカリの『専用』は利用規約違反であるため、当サイトでは推奨しません。
ただ、実際に商品を出品してみると、価格交渉の末に『専用にしてください!」という問い合わせが届きます。
そこでここでは、「規約違反でも利益確保のために専用にしたい!」という方向けに『専用の設定方法』をご紹介していきます。
また、「規約違反を犯してまで利益を求めたくない!」といった方向けに、専用を依頼された際の対策についてもご紹介します。
専用は『商品編集』から
メルカリで専用の商品ページを作る方法は、次の2通りです。
- 商品タイトルに『〇〇様専用』と追記する
- 『〇〇様専用』の商品画像を作成して掲載する
上記どちらの方法を選ぶにしても、出品済みの商品ページを編集する必要があります。ここからは出品ページの編集方法を解説していきますので、専用商品ページの作成はあくまで自己責任でお願いします。
出品商品の編集方法

1度出品した商品の編集手順は、次の通りです。
- メルカリアプリ内『マイページ』をタップ
- 『出品した商品』をタップ
- 該当商品をタップ
- 右下に位置する『商品の編集』をタップ
- 商品内容の編集後、『変更する』をタップ
ステップ4に該当する『商品の編集』ができる項目は、次の通りです。
①画像
登録済み画像の削除及び追加ができます。端末に保存された画像から追加する方法や、カメラで撮影して追加する方法など、全3種類用意されています。
②カテゴリー
全てのカテゴリから再選択できます。カテゴリーの変更は、商品が売れないときなどにおすすめです。
③商品の状態
出品後に商品の状態が変わることはないはずですが、万が一変更したいときは再選択できます。
④商品名と説明
商品タイトルや商品の詳細説明用コメントを変更することができます。注意事項を載せたいときなどは、こちらの項目に記載しましょう。また、文章が思いつかないときは『テンプレート』から選ぶこともできるのでお試しください。
⑤配送料の負担
着払い・送料込みの2種類から選択できます。着払い設定で商品が売れないときなどに変更するのがおすすめです。
⑥配送の方法
らくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便、ゆうパックなど、計10項目から配送方法を選択できます。購入希望の方から、配送方法の変更について問い合わせがあった際に変更するのがおすすめです。
⑦発送元に地域
47都道府県の中から自由に選択できます。発送元が未定の方向けに、『未定』項目も用意されています。
⑧発送までの日数
下記3項目から発送までの日数を選択できます。発送までの所要日数が短いほど売れやすいです。
- 1~2日で発送
- 2~3日で発送
- 4~7日で発送
⑨販売価格
300円~999万9,999円の間から価格設定が可能となっています。販売価格を入力すると、販売手数料が自動計算されるシステムとなっているので、利益を考慮した価格設定をしていきましょう。
専用商品に変更するために編集するだけでなく、出品してもなかなか売れない商品を編集するときにも役立ちますので、商品の編集方法はしっかりと抑えておきましょう。
『専用』は規約違反!依頼されたときの対策
メルカリで専用ページを依頼されるときというのは、価格交渉の末が一般的です。「自分が交渉して勝ち取った価格帯を強奪されたくない!」といった気持ちを抱くユーザーが依頼してきます。
メルカリで頻繁に行われる『価格交渉』や『価格設定の変更』などについては、全く問題ありません。
問題なのは、公の場で特定の人に商品を提供するページを作ってしまうこと。
もし専用ページの作成を依頼された場合は、正直にメルカリの規約違反であることを伝え、価格変更のみする旨を説明するのがおすすめです。余計なトラブルを避けるためにも、不用意な発言には注意し、ルールを守ってメルカリを利用していきましょう。
専用はトラブルの原因にもなり得る
メルカリの専用とは、いわゆる『商品の取り置き』です。店舗のようなオフラインの場で取り置きをお願いするのは全く問題ありませんが、オークションサイトやメルカリのような中古取引などといったオンライン上で行う商品の取り置きについては、トラブルの原因に繋がります。
というのも、メルカリの専用は事務局ではなくユーザー間独自の風潮であるがゆえに、商品の強奪といったトラブルを引き起こす可能性があるのです。
”可能性”というよりも、むしろ実際にトラブルまがいの事案が発生しています。
また、「メルカリでは商品の強奪が多い」というツイートも見つかりました。
メルカリの商品は早い者勝ちではありますが、専用出品がなくならないのが現状です。余計なトラブルを避けたいという方は、専用出品や商品の強奪などは行わないようにしましょう。
また、メルカリ転売の違法性について気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。
専用を強奪すると悪評価が付くって本当?

メルカリの専用出品は利用規約で禁止されていますが、出品→購入までのサイクルが短い場合、メルカリ事務局が気付く前に取引自体が終了しているケースもあります。
これにより、『専用が禁止』であることの認知度は高まっているものの、専用出品が削減されないことに繋がっているといえます。
また、専用商品の強奪自体はルール上禁止されていません。ただ、実際に商品を強奪すると『悪評価』がついてしまうケースもあります。
ここでは、メルカリにおける『強奪の実態』について解説していきます。
コメント無記入が悪評価の対象となるケースが一般的
商品ページ内でのコメントの記入や出品者への事前メッセージなどを必要とせずに商品を購入できる出品者もいれば、何か一言メッセージを添えた上で購入しないと悪評価の対象にしてしまう出品者もいます。
悪評価はトラブルに発展する可能性もあるため、メルカリのルール上問題はなくとも、専用商品を強奪する場合や、通常商品を購入する際は、出品者のプロフィールや商品ページを確認するのがおすすめです。
不当評価の変更はできるのか
メルカリにおける専用商品の購入や強奪などは、ルール上『する側』は問題ありません。そのため、自分が納得しない評価を与えられた場合は、次の手順でメルカリ事務局に不当評価の申し立てができます。

- メルカリアプリを開く
- 『マイページ』をタップ
- 『ガイド・お問い合わせ』より『お問い合わせ』をタップ
- 『お問い合わせ項目を選ぶ』をタップ

- 『アプリの使い方やその他』をタップ
- 『その他』をタップ
- 商品IDや問い合わせ内容を入力し、『送信する』をタップ
問い合わせページで入力する『商品ID』は、取引完了後の商品ページへアクセスすることで入手できます。
不当評価に納得がいかない場合は、これらの手順で申し立てを進めてください。
また、一方で『専用商品の出品者』はルール違反となります。そのため、取引におけるトラブルや不当評価などの申し立てには対応してもらえないため、あらかじめご注意ください。
ルールを守りメルカリで稼いでいきたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。
トラブルなくクリーンにメルカリを利用しよう!

メルカリの『専用』について徹底的に解説していきました。
『専用』は第三者の関与を拒む意思の表記ではありますが、メルカリのルール上では早い者勝ちです。
余計なトラブルに巻き込まれたくない、事務局からペナルティを受けたくない、という方は、当記事で解説した対応方法を参考にし、メルカリをクリーンに利用していきましょう。
また、メルカリでは商品の検索方法がたくさんあります。PC版やアプリなどを含め、検索のやり方をマスターしたいという方は、こちらの記事も参考にしてください。
記事内の情報は2019/10/24時点のものです。
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