YouTubeやニコニコ動画、あるいはネットニュースなどでMMDモーションという言葉を耳にしたことはありませんか?
MMDモーションを簡単に説明すると、「3Dキャラクターを動かして作る動画」のこと。
とはいえ、一言では表せないような奥が深い世界でもあります。
今回はそんな奥深いMMDモーションが、初心者でも比較的簡単に作れる方法についてご紹介します。
目次
MMDモーションを作ってみたい!

「なにか動画を作ってみたい!」
「ボーカロイドや二次元のキャラが好き!」
そんな方におすすめなのが、MMDモーションです。
なぜおすすめなのか、まずはその理由からご説明していきましょう。
MMDとは ?
そもそもMMDとは、「MikuMikuDance」の略称です。
名前にあるMikuとはボーカロイドの初音ミクを指し、もともとは初音ミクが踊っている動画を作るために作られたフリーソフトでした。
ソフトを作成したのは樋口M氏。
樋口M氏がインターネット上に公開したのち、多くの人々が動画を作成して世に広まりました。
MMDのフリーソフトは現在も樋口M氏のホームページで、無償でダウンロードすることができます。
MMDのモーションとは?
MMDモーションは、初音ミク(現在はそれ以外にも多数のキャラが存在していますが)を動かすことができるモーションデータのことです。
フリーソフトを見ていただければ分かりやすいかと思いますが、MMDでは体の動きから表情まで細かく動きを設定することができます。
これらの動きをつける(モーションデータを使う)ことにより、自分の思うようにキャラクターを動かせることができるのです。
MMDモーションの作り方

続いては、MMDモーションの作り方をご紹介します。
MMDモーションの作り方を大きく分けると、以下の2タイプになります。
- 自分で作る
- 配布されているモーションを使う
MMDモーションの知識がゼロだけれど、とりあえず動かしてみたいという方も是非ご覧ください。
自分で作る
MMDを新規作成すると、動きのデータが一切ない(直立不動の)状態になっています。
MMDモーションを自分で作る場合には、データを一つずつ登録していく必要があります。
時間はかかりますが、その分好きなようにカスタマイズすることができるのがメリットです。
初心者の方がMMDの使い方を覚えたい場合や、上級者の方が動画作成をしたい場合など幅広く利用できますよ。
オリジナルモーション
MMDモーションを自分で作る醍醐味としては、やはりオリジナリティを追求した動画が作れることではないでしょうか?
日常の光景から戦闘シーンまで、MMDではどんな動画でも作り出すことができます。
ただし、出来が良いMMDモーションが作りたいとなればそれだけの技術と時間が必要になります。
MMDの操作性に慣れるまでは、ある程度参考になるものを用意しておいたほうが良いかもしれません。
トレースモーション
参考になるものとしておすすめなのが、トレースモーションです。
トレースとは、元となるものを真似する(なぞる)という意味の言葉。
つまり、MMDモーションにおけるトレースとは誰かが動いている動作をMMDのデータ化するということです。
MMDのトレースモーションとして選ばれることが多いのが、ダンス動画です。
最近では『踊ってみた』と題して、動画をアップしている方が多くいます。
そうしたダンス動画を参考にして、MMDに動きをトレースさせるのがトレースモーションの方法です。
トレースモーションを行うメリットとしては、動きを1から考える必要がないこと。
そして、人間の動きを学べることです。
リアルな人間の動きが理解できるようになれば、それだけ自然な動画を作ることができるようになりますよ。
配布されているモーションを使う
MMDモーションのデータは、無料で配布されているものも多数あります。
データの種類は手足の動きや表情といった細かいパーツから、歩行などの日常動作やダンスなどさまざまです。
自分で作るのは難しそうだけれど、MMDモーションを作ってみたい気持ちはある。
そんな方は、最初に配布されているモーションを使ってイメージを掴んでおくことをおすすめします。
配布されたMMDモーションを使う方法

初心者の方は、MMDモーションを作成するとっかかりとして配布されているモーションを使ってみましょう。
ここからは配布されたモーションを実際に使う場合の方法について、詳しくご説明します。
MMDのソフトを開く
まずは、MMDのソフトを開いて準備します。
MMDのソフトを持っていない場合は、最初に樋口M氏のサイト(VPVP)からダウンロードしておきましょう。
ダウンロードしてもソフトが開かない場合には、同サイトにエラーが出た場合のランタイムのダウンロード先も案内されているのでご参考ください。
モーションを読み込む
MMDソフトを開くと、左上に『ファイル』のタブがあるのでクリック。
『モーションの読み込み』をクリックすると、モーションデータのフォルダが開きます。
普段適当にデータを保存していると、モーションデータではない場所にデータが入っていることもあるかもしれません。
「データが多すぎて、どれがモーションデータ分からなくなった!」
そんなときには、データの拡張子をみてみましょう。
拡張子が「.vmd」になっていれば、モーションのデータです。
もしも拡張子が「.wav」の場合、そちらは音楽のデータとなっているのでご注意ください。
モーションを選択する
フォルダのなかから、使いたいモーションデータを選びましょう。
モーションを読み込むときのポイントは、フレームの位置です。
モーションは読み込まれるときに選択されているフレームの位置に適用されるため、違う場所への読み込みやうっかり上書きをすることのないよう気を付けてくださいね。
また、モーションをつけるモデルが複数いる場合にはどのモデルにモーションをつけるのかを決めておく必要があります。
モーションをつけるモデルは、『モデル操作パネル』から選ぶことができます。
欲しいモーションがない場合
動画を作成している中で、欲しいモーションが見つからない場合もあるかと思います。
そんなときには、インターネットで「MMDモーション 配布」と検索してみましょう。
さまざまなサイトがヒットするので、そのなかから探してみると自分の理想に近いものがみつかるかもしれません。
また、ニコニコ動画でもMMDモーションが多数配布されています。
動画のタイトルに「MMDモーション配布あり」とあれば、たいていは動画説明文に配布先URLが記載されています。
URLをクリックすると、ダウンロードができるページやサイトに案内されるのでそちらでダウンロードをしましょう。
ダウンロードのときにパスワードを求められる場合があります。
多くの場合は説明文の文中にパスワードが書かれているか、ヒントが掲載されているのでよく読んでみてくださいね。