nanacoはセブンイレブンやイトーヨーカドー以外にも、 使い勝手のいい電子マネーとして加盟店を順調に増やしています。nanacoモバイルの使い方やnanacoカードの種類など、便利でお得なnanacoについて、より知ってもらいたいと思います。
目次
今更聞けない!みんな持ってる「nanaco」とは?

「nanaco」 は 誰でも名前は知っていて、他の人が実際に使っているのもよく見かけます。でも、使っていない人にとっては、どういう使い方ができて、 どれぐらいお得なのかは、なかなかわかりません。実際に使っている人も、セブンイレブンの買い物にしか使っていないという人もいるのではないでしょうか。
nanacoの便利さとお得さについて解説します。特に持っていない人は必見です。
nanacoってどんな時に使うの?
セブン&アイグループを中心としたnanaco加盟店で利用できるプリペイド型電子マネーです。 nanacoカード、nanacoモバイルともに、非接触型電子決済システムなのでレジでの支払いがスムーズになり、購入金額によってポイントを貯めることができます。
ポイントの使い方・有効期限
ポイントを貯める
nanacoでの支払いで、購入金額200円(税抜)ごとに1ポイント付与されます。通常のポイント以外に、ボーナスポイント対象商品が時期やお店によって設定されています。
nanacoの支払い以外でポイントを獲得する方法としては、セブン銀行や新生銀行との取引やイトーヨーカドーでのペットボトル・リサイクル、電気料金の支払い(サミットエナジー)などでもポイントを貯めることができます。
さまざまなポイントキャンペーンが行われており、イトーヨーカドー専門店街のハッピーデーやポイントアップキャンペーンを開催中の加盟店でnanacoを使うとポイントの増額、新規入会や他のポイントサービスをnanacoポイントに交換する際に、抽選でポイントが当たるといったものなどがあります。
セブンイレブンやイトーヨーカドーなどグループ内の加盟店と、それ以外の一部の加盟店ではnanacoで支払いをしたその場でポイントが付与されます。加盟店によっては、1ヶ月分のnanaco利用分に対して、翌月10日にポイントが加算されます。
ポイントを使う
貯まったポイントは1ポイント=1円で電子マネーに交換して、買い物の支払いに使えます。加盟店は、
- nanacoで支払いができる(電子マネーと交換)
- カードを提示することで支払い金額によってnanacoポイントが貯まる(ポイントを貯める)
- 電子マネーをチャージすることができる店(チャージ)
- 電子マネーとnanacoポイントの残高確認ができる(残高確認)
の4つの機能のうちのすべて、または一部のみを対象としています。セブン&アイグループの系列店のほとんどはnanacoでの支払いも(交換)できますが、支払いの際にnanacoを提示してポイントを貯める(貯める)ことのみの加盟店も多いので、すべての加盟店でnanacoで支払いができるわけではありません。
ポイントの有効期限・残高確認
ポイントが貯まっても電子マネーに交換しないと、ポイントは有効期限で失効してしまいます。 ポイントの有効期限はポイントが付与された日付から2年間です。 ポイントと電子マネーの交換は店頭で支払いの際にレジで申し込みます。
残高確認ができる加盟店でnanacoカードを利用した際に「電子マネー残高」、「nanacoポイント残高」、「センター預かり分」がレシートに表示されます。
クレジットカード、nanacoギフトからチャージした電子マネーやキャンペーンの特典のポイントなどは、電子マネー、nanacoポイントにすぐには反映されず「センター預かり分」として表示されます。 「センター預かり分」は加盟店で残高確認をするか現金でチャージを行った時点で電子マネー、nanacoポイントに反映されます。
nanacoモバイルのアプリを利用すれば、残高の確認や、ポイントの電子マネーへの交換を行うことができます。
使えるお店はどんどん増えてる
nanacoが使えるお店
nanacoが使えるお店はセブン&アイグループのお店を始め、nanacoに加盟している商業施設やレジャー施設、スポーツ施設、空港など幅広い業種のお店やサービスに使えます。それ以外にコカ・コーラの自販機やヤマト運輸の宅配便、エネオスのガソリンスタンドも利用できる店舗があります。
加盟店数は 2019年 6月末時点で約458,300店で、2017年4月時点の約23万店から急速に増えており、セブン&アイグループ以外でも利用できるお店が増加しています。
チャージする
nanacoに現金でチャージする場合は、以下の4種類の方法があり、現金でチャージできる金額は上限額が 50,000円、1回のチャージ可能額は1,000円単位で49,000円までとなっています。
- セブンイレブンのレジ
- セブン銀行ATM
- nanacoチャージ機
- ポケットチェンジ端末(外貨両替サービス端末)
nanacoチャージ機はイトーヨーカドー、アリオ、ダイイチなどに設置されています。ポケットチェンジ端末は空港や駅などに設置された外貨両替端末で1回のチャージ可能額は30,000円までとなっています。
nanacoの種類

nanacoはいくつかの種類があります。それぞれ使う人の使い勝手を考えた便利な電子マネーです。
1.誰でも使いやすい「nanacoカード」
特徴

これまで述べてきた機能を利用するための、nanacoの最もスタンダードな非接触型ICカード、プリペイド方式による電子マネーです。
発行手続き・費用
セブンイレブンやイトーヨーカドー店頭で専用申込書に必要事項を記入、発行手数料300円(税込み)を支払うと、その場でカードを受け取れ、チャージすればすぐに利用できます。
キャンペーン
2019年8月10日~9月30日まで「新規入会キャンペーン」が実施されています。新規入会時に200ポイント、期間中の1,000円以上の初回チャージに対し100ポイントが付与されます。
2.イトーヨーカドーで5%OFF「シニアnanaco」
特徴

2012年より発行が開始された、60歳以上の方を対象としたnanacoカードです。イトーヨーカドーで毎月15日、25日のシニアnanacoデーに、このカードを使うとほとんどの商品が5%割引されます。
発行手続き・費用
イトーヨーカドーのレジカウンター、サービスカウンターで申込書を記入し、その場で受け取ることができます。
65歳以上であれば300円の発行手数料は無料となり、15日、25日は60歳以上の方も発行手数料無料となります。
キャンペーン
このカードに限定したキャンペーン等は2019年8月19日現在、行われていないようです。
3.給油の際の手間を省いた「ENEOS nanaco」
特徴

nanacoの機能をキーホルダー埋め込み、サービスステーションでの利便性を高めたキーホルダー型のnanacoです。2012年より「nanacoスピードパスプラス」の名称で開始されましたが、2019年7月から「ENEOS nanaco」として、現行の形状に変わりました。
「ENEOS nanaco」で支払いを行うことができ、200円につきnanacoポイントが1ポイント貯まります。また店頭でチャージすることも可能です。(一部のサービスステーションを除く)
発行手続き・費用
ENEOSのサービスステーション店頭で申込書記入すれば、その場で発行されます。発行手数料はnanacoカードと同様に300円(税込み)です。
キャンペーン
2012年の「ハイスピードパスプラスnanaco」の開始時にはポイントキャンペーンが行われていますが、現行のものについてのキャンペーンは特に行われていないようです。
4.空港で便利な「ANA QUICK Pay+nanaco」
特徴

nanacoカードの電子マネー機能、QUICK Payの電子マネー機能に加えて、ANA国内線を利用する際のスキップサービス(空港での搭乗手続きをスキップできるサービス)の機能を加えた、空港での利便性が高いキーホルダー型の電子マネーです。
発行手続き・費用
申し込みには「JCBカード/プラスANAマイレージクラブ」への入会が条件となっています。JCB会員向けサイトから申し込みを行います。発行手数料300円(税抜き)が必要です。
キャンペーン
2019年8月19日現在、キャンペーン等は行われていないようです。
5.これからはやっぱりスマホで決済「nanacoモバイル」
特徴

nanacoカードと同様に使える、スマホのおサイフケータイの機能を使った電子マネーアプリです。おサイフケータイが入っているAndroidのスマホであればほとんどの機種が対応しています。iPhoneでnanacoモバイルを使うことはできません。
アプリでしかできないこととして、
- クレジットカードからいつでもチャージできる。
- 残高やポイント、利用状況の確認ができる。
- nanacoポイントを電子マネーに交換することができる。
などがあります。
発行手続き・費用
nanacoモバイルを使うためにはGooglePlayからnanacoのアプリをインストールし、おサイフケータイの電子マネーにnanacoを登録します。nanacoモバイルは無料で利用できます。
キャンペーン
2019年の8月1~30日までにわたって、「おサイフケータイ15周年キャンペーン」が開催されており、アプリのゲームに当選するとnanacoポイント(775ポイント)がもらえます。
6.使い方で選べる「セブンカード・プラス」
特徴

「セブンカード・プラス」には nanacoマークのある一体型と、nanacoマークのない紐付け型の2種類があります。
それぞれに、カードの利用の仕方によって以下のようなメリット・デメリットがあります。
一体型 | 紐付け型 |
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発行手続き・費用
VISA、JCBブランドのクレジットカードであり、発行にはウェブサイト、または、郵送での申し込みが必要になります。年会費、発行手数料は無料です。
キャンペーン
新規入会キャンペーンが2019年8月31日まで開催されています。年会費無料、オンライ限定ポイント、カードデザイン、クレジット会社のブランドによって最大7,000ポイントを獲得できます。
オートチャージならもっとスムーズに!

プリペイド型はチャージの手間がめんどうと思っている方もいるかもしれません。でも、オートチャージなら残高をあんまり気にせず使えます。
オートチャージとは
nanacoカード電子マネーの残高が一定の金額未満になった時点で、設定した金額をクレジットカードから、自動的に入金されるようにする設定がオートチャージです。支払い時点で購入金額より電子マネーの残高が少ない場合でも、設定した入金額と残高合計が購入金額を上回れば、その場で自動的に入金され、支払いを完了することができます。
オートチャージできるお店・チャージの仕方
支払いの際にオートチャージができるのは、セブンーイレブンとイトーヨーカドーのレジです。
オートチャージの設定はパソコン・スマホのnanaco会員メニューから、紐付けるクレジットカードのカード番号や金額を入力します。その後に店頭で「残高照会」をすれば、設定が反映されます。金額の設定は以下の金額で行います。
オートチャージ実行残高 | 1,000~10,000円(1,000円単位)、15,000円、20,000円 |
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オートチャージされる金額 | 5,000~10,000円(1,000円単位)、15,000円、20,000円、25,000円、30,000円 |
オートチャージを利用できるのは1日1回までです。
オートチャージできるnanacoの種類
オートチャージができるnanacoの種類は、チャージして電子マネーとして支払いに使えるnanacoということになるため、上にあげた「セブンカード・プラス(紐付け型)以外のすべてということになります。
オートチャージnanacoの申し込み方法
オートチャージは設定すれば機能が使えるようになるので、特に申し込み等は必要ありません。
nanacoを無料で手に入れる4つの方法

キャンペーンを利用することやnanacoの種類によっては、発行手数料300円が無料となるものがあります。
加盟店のキャンペーンを利用する
今年、2019年を見ても、セブンイレブン、イトーヨーカドーを中心にさまざまな新規入会キャンペーンが行われています。
日付 | キャンペーン内容 |
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2019/1/14~1/31 | 16県のセブンイレブン店舗限定で、新規入会200ポイント、期間中初回のチャージのみ1,000以上で100ポイント提供。(実質無料) |
2019/2/1~2/28 | セブンイレブンアプリを使ってnanacoカードの申し込みをすると無料でnanacoカードが作れる。nanacoカードは店頭で受け取り。 |
2019/4/1~4/30 | イトーヨーカドー全店で新規入会200ポイント、期間中の初回のチャージのみ1,000円以上で100ポイント提供。(実質無料) |
2019/6/17~6/30 | 新潟県のセブンイレブン店舗限定で、新規入会200ポイント、期間中初回のチャージ3,000円以上で300ポイント提供。(実質無料) |
8のつくハッピーデーにつくる
イトーヨーカドーの8のつく日(8日、18日、28日)にnanacoカード、シニアnanacoカードに加入すると、入会手数料が無料になります。入会当日に1,000円以上チャージが条件です。
nanacoモバイルを選択する
おサイフケータイ機能のついたスマホを持っているなら、nanacoモバイルのアプリをインストールするのがおすすめです。アプリは無料でダウンロードできます。
一体型のクレジット・デビットカードを作る
nanacoの機能が利用できる一体型のクレジットカードを作れば、無料でnanacoカードと同様に使えるカードを手に入れたことになります。「セブンカードプラス」、「セブン銀行デビットカード」などがこれにあたります。
これらのカードの発行費、年会費は無料です。
他の電子マネーについての記事もあるのでご覧になってみてください。
知っていそうで知らないイオンのWAON|機能・サービスなど徹底解説
この記事の情報は2019年8月19日時点のものです。
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