OEMとは?正しい使い方をご紹介!

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コラム

大量生産大量消費が合言葉だった時代から、効率的に個人に向けた商品を作り上げて届けるシステムへの移行が急速に進んでいます。

このように効率的な生産を求められる時代においては、商品のブランディングが重要な要素になっています。

このような文脈でよく耳にする言葉の中に、OEMがあります。

このOEMとはどのような意味を持っている言葉なのでしょうか。

ここではOEMの意味とその使い方についてご紹介します。

OEMとは

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出典元:123RF

OEMという言葉はどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

一昔前の方で自動車関連の新聞記事などでOEMという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

ここではOEMの言葉の意味とその概要についてご紹介します。

OEMの意味とは

OEMは、英語でOriginal Equipment Manufacturingの頭文字をとった略称です。

日本語では委託者ブランド製造と訳されることが多いです。

OEMを含む言葉としては、OEM生産やOEM元などの言葉が挙げられます。

OEM、すなわち委託者ブランド製造においては、既にブランドを保有していてそのブランドを冠した製品を生産してもらう立場である委託者と、委託者から契約を受注して委託者のブランドに沿った製品を生産する受託者の立場に分かれます。

OEMにおける委託者

OEMにおける委託者は、既に自分のブランドを保有しています。

そのブランドに見合った製品の作り方であったり設計図であったりといったものを委託者側は用意します。

多くの工業製品の場合設計図を正しく伝えることが出来れば、自社で保有している工場でなくても設計した通りの製品が作られるようになっています。

OEMにおける委託者は、製品を製造することをアウトソーシングすることになりますので、どのような設計図を書きあげればOEM受託者に間違いなく伝わって、意図通りの製品を作ってもらえるかに注力する必要があります。

OEMにおける受託者

一方でOEMにおける受託者では、委託者から受け取った設計図どおりに製品を製造する必要があります

受託者は製品を作るための工場や製造機械などを取り揃え、設計図どおりに製品が製造できるように工場のラインを整えたり、従業員を雇ったりする必要があります。

また、場合によっては、自社製品も作っている工場ラインの稼働率を上げるために、OEM生産を受託するというケースも多々見受けられます。

実は世の中にたくさんあるOEM生産の例

ここまでOEM生産とOEM生産をお願いする立場である委託者と、OEM生産をお願いされて製品を実際に製造する立場である受託者に立場が別れることをご紹介してきました。

実はOEM生産という方式で世の中にされている製品は、思った以上に多くあります。

ここではOEM生産で製造された商品の例をいくつかご紹介します。

自動車業界の場合

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出典元:Goo新車カタログ

街中などで、姿形はそっくりであるにも関わらず、エンブレムが違っているだけの車を見かけたことはありませんか。

実はこれはOEM生産で製造された車種かもしれません。

最近では、2016年にフルモデルチェンジを受けて発売が開始されたダイハツ・ブーンと同じ時期に発売が開始されたトヨタ・パッソがこのOEM生産にあたります。

元々ダイハツ・ブーンは軽自動車・小型車の製造を得意とするダイハツが開発した車です。

同じ時期にフルモデルチェンジのタイミングを迎えていたトヨタのパッソは、トヨタ社内の中でパッソの開発・製造を行わずに、ダイハツ・ブーンのOEM生産商品として発売されることが決まりました。

ダイハツ・ブーンのOEM生産

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出典元:Goo新車カタログ

このケースの場合では、トヨタがOEM生産の委託者で、ダイハツがOEM生産の受託者ということになります。

トヨタにとってのメリットは、自社内であまり得意としていない小型車の開発製造を行わなくても、ラインナップとして並べることができるため、トヨタで小型車を購入したいという顧客が他社に流れてしまうのを防ぐことができます。

一方でダイハツにとってのメリットは、せっかく開発したブーンという車を、名前こそ変わってしまいますが、トヨタの強力な販売網を利用して日本各地のお客様に届けることができます。

それに加えて工場での稼働率を上げることができます。

工業製品の工場は、製品を製造していてもいなくてもそこに勤める従業員や電気代、固定資産税などが書かれたため、なるべく稼働率を高く維持する必要があります

ダイハツが抱えている顧客に買ってもらうだけでは、生産コストに見合わなかったとしても、トヨタの顧客にも販売することができるのであればかなりの台数生産を見込むことができ、結果として工場の稼働率を上げることができます。

同じように自動車のOEM生産で他の例としては、ダイハツが開発したウェイクは、トヨタではピクシスメガとして販売されています。

同様にダイハツのトールは、トヨタではルーミー、スバルではジャスティとして販売されています。

iPhoneやiPad

自動車業界のOEM生産の場合では、OEM生産を委託する側も受託する側も自前の工場を持っていて、コストメリットの関係で生産を委託しているというケースがほとんどです。

一方でiPhoneやiPadなどを手掛けるAppleは、自前の工場を持っていません

これらの製造は全てOEM生産によってまかなわれています。

最も有名なのは台湾の大手電子製品メーカーFoxconnがiPhoneやiPadの製造を一手に引き受けているということです。

iPhoneを新規に購入したときにお目にかかれるiPhoneの箱には、Designed by Apple in Californiaと書かれています。

この言葉の通りで、Appleはあくまで製品の設計をしただけで、製造は他社に任せています。

製品の設計も製造も行なっているのであれば、Made by Apple in Californiaと書けたことでしょう。

食品のプライベートブランド

昨今のスーパーマーケットでは様々な製品が購入しやすい価格で陳列されています。

その一翼を担っているのが、プライベートブランドの製品です。

具体的な例を挙げると、西友であればみなさまのお墨付き、イオンであればトップバリュ、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどであればセブンプレミアムがこれに該当します。

これらのスーパーマーケット側が、例えば食パン製造の大手である山崎製パンなどに、山崎製パンが製造販売している食パンよりも安い価格で売れるような製品の製造をお願いすることで、プライベートブランドの製品は発売されています。

プライベートブランド製品を持つことによって、市場の製品よりも安い商品を店頭に並べることができます。

製造を委託される側は、こちらもやはり工場の稼働率を上げることができ、そして何より新しい製品を作るという点で高い技術力を保有することにもつながります。

プライベートブランドの製品は、効率的にものづくりをするという観点を突き詰めて生み出された一つの解なのかもしれません。

世の中にはたくさんのOEM製品があふれている

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出典元:123RF

OEM生産によって製造された商品は、すでに身のまわりに多く存在しています。

効率的な生産と消費者にとって選択肢が増えるという点でもOEM生産は、製造側だけでなく消費者からも歓迎されつつあります。

今後もますますこのようなOEM製品は市場にあふれてくることになるでしょう。

お仕事に疲れたら、こちらも参考にしてください。

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執筆日:2019/06/19

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