スマホを海外で使う方法はいくつかありますが、コストや手間を考えると渡航地向けのプリペイドsimを使うのがおすすめです。通販で買って、渡航日までに開通の申請をしておけば、飛行機の中でsimを差し替えるだけで、到着した時から使えます。ハワイで使える海外simについて、選び方や注意点を解説します。
目次
ハワイに行く際のsim選びの注意点

まずは、simの役割を知って、なぜsimを付け替えることが必要かを理解します。その上でハワイで使えるsimで出来ること、気をつけることを見てみましょう。
そもそもsimとは
スマホでできる通信の種類は、
- 通信事業者の回線を使って基地局と接続するモバイル通信
- Wi-Fi
- Bluetooth
- NFC
があります。このなかでスマホのメインの機能である通話やSMS、データ通信を行う場合に使われるのがモバイル通信です。(データ通信はWi-Fi、Bluetooth、NFCを使っても行えます。)
その際に、どの通信事業者と接続するのか、その通信事業者のどの契約者なのかといった情報を格納しているのが「sim」と呼ばれるICカードです。
なぜsimが必要なの?
国内のキャリアのsimでも海外キャリアの基地局に接続する「国際ローミング」という方法を使うこともできますが、料金が高額になるのがほとんどです。そこで、海外でスマホを使う際に、現地の通信事業者が提供するsimに付け替えることで高額な料金を気にする必要がなくなります。
逆に言えば、海外ではモバイル通信をしない、Wi-Fiしか使わないという人は海外simに付け替える必要はありません。
ハワイで使うsimの選び方・注意点
ハワイで使える海外simの選び方・注意点をあげてみます。
1.対応国
ハワイはアメリカのモバイルキャリアが基地局を整備しており、アメリカに対応するsimであれば、ほとんどが対応できます。多くのハワイ向けsimはAT&T、または、T-Mobileの回線に接続するものです。T-Mobileを使うsimのほうが料金は安めです。
2.用途・料金
プリペイド方式で販売されている海外simは、通話、SMS、データ通信が使い放題で、使用可能日数の違いにより値段が設定されています。7日間利用できるもので2,000~3,000円と、国際ローミングやモバイルWi-Fiと比べると低コストで利用できます。
データ通信の通信容量が設定されているものは、現地でのスマホの使い方で上限が足りるかどうか、反対に、余ってしまわないかの見当をつけて選んだほうがいいでしょう。
3.対応機種
simによって対応している通信規格が異なるため、自分の持っているスマホがsimの対応機種に入っているかどうか、事前に確認することが必要です。4G、3Gと言われる規格にはほとんどが対応しているため、あまり古いスマホ端末でなければ問題なく使えます。
4.購入場所
現地のほうが安いsimを買えそうなイメージがありますが、ハワイで現地に着いてから安い販売店を探して、料金や対応機種を調べながら購入する手間を考えると、国内で購入し開通の申し込みをしてから渡航するほうがスムーズですし、価格もそれほど大きな違いはありません。
また、留学や長期滞在者に向けた、プリペイド以外の海外simを販売している通販業者がありますが、短期の滞在には支払いや登録など手続きが煩雑です。
渡航期間短い場合や渡航頻度がそれほど多い人でなければ、国内通販サイトで購入したほうが少ない手間で済みます。
2019年最新!ハワイ対応sim4社を表で比較

まずは、おすすめのハワイ向けsimをマトリクスで比較してみます。
sim名 | ZIP SIM | mostsim | mewfi | 変なsim |
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対応国数 |
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有効期限 | 7~30日 | 5~120日 | 5~30日 | 1~7日 |
初期費用 | 日数ごと | 日数ごと | 日数ごと | 1,980円 |
利用料金 | 普通 | 高め | 安め | 高め |
機能 |
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購入場所 | 国内通販サイト | 国内通販サイト | 国内通販サイト |
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おすすめのハワイ対応sim4社を詳しく解説

それぞれにのsimについて詳しく解説します。
1.日本語マニュアルと簡単アクティベーション「ZIP SIM」

対応国
アメリカ向けを購入すれば、ハワイ、プエルトリコでも利用できます。アラスカ、カナダでは使用できません。
T-Mobileのネットワークに接続します。
機能・有効期限
通話・SMS・データ通信が可能なものと、データ通信専用のものがあります。アメリカ国内の音声通話とSMSは使い放題です。データ通信もエリアの制限なく使い放題です。
日本からの電話を受ける場合には無料ですが、日本国内の固定電話/携帯電話へは、$5、10、20をチャージしなければならず、それぞれ3セント/8セントかかります。LINEやSkypeなどSNSを使えばデータ通信で通話も可能なので、日本国内へ電話をかける必要がなければ、特にデメリットにはならないでしょう。
データ通信用の14日間のもののみがデザリング可能となっています。
購入・初期費用
プリペイド方式で日数とデータ通信の容量によって価格が異なります。
滞在期間中どれぐらいのデータ通信を行うか、見積もっておく必要があります。
通話などの利用料金
価格 | 通信種類 | データ通信容量 | 日数 |
---|---|---|---|
1,970円 | データ通信専用 | 500MB | 14日間 |
2,480円 | 通話・SMS・データ通信 | 500MB | 7日間 |
2,880円 | データ通信専用 | 1GB | 14日間 |
3,150円 | 通話・SMS・データ通信 | 1GB | 14日間 |
3,990円 | データ通信専用 | 2GB | 30日間 |
5,480円 | 通話・SMS・データ通信 | 2GB | 30日間 |
※価格は2019年9月18日時点のAmazonの価格
初めて海外simを使う人におすすめ
日本語マニュアルが添付されているので、分かりやすく開通作業も簡単です。
simをセットし電源を入れるだけで自動的に開通します。開通すると割り当てられた電話番号がSMS経由で送信されます。
2.AT&TとT-Mobileが選べる「mostsim」

対応国
AT&Tに接続するsimとT-Mobileに接続するsimがそれぞれ販売されています。
AT&Tはアメリカ本土、ハワイ、アラスカにも対応しています。 T-Mobileはアメリカ本土、ハワイに対応していますが、アラスカ、グアムでは使用できません。
エリアカバー率はAT&Tのほうが若干広めですが、各社ローミング契約を結んでいるため、ハワイではどちらを選んでも不都合を感じることはないでしょう。
機能・有効期限
AT&T、T-Mobileともに日数の制限以外は通話、SMS、データ通信が使い放題です。ただし、以下の機能は制限があります。
- テザリングはT-Mobileは可能ですが、AT&Tは利用できません。
- AT&T、T-Mobileともに国際通話はできません。
購入・初期費用
AT&T、T-Mobileともにプリペイド方式のsimカードです。下記の日数以外にも AT&Tは 21、30、45、58日、T-Mobileは 12、18、21、25、45、60、90、120日のものがあり、滞在期間に合わせてより細かく選ぶことが可能です。
通話などの利用料金
日数 | 価格 | |
---|---|---|
AT&T | T-Mobile | |
5日間 | 2,990円 | 2,000円 |
7日間 | 3,290円 | 2,180円 |
10日間 | 3,890円 | 2,680円 |
15日間 | 4,890円 | 3,630円 |
30日間 | 6,800円 | 5,450円 |
※価格は2019年9月18日時点のAmazonの価格
アメリカのドコモ、AT&Tの信頼性を重視する人おすすめ
AT&T、T-Mobileともに、アクティベートのための申請手続きが必要です。申請から開通まで時間を要することから、渡航前日までの申請が推奨されています。
専用サイトにアクセスし、購入したsimのシリアルNoとパスワードを入力してログイン、必要な情報を入力します。申込確認とアクティベーションが完了し電話番号を知らせるメールを受け取ります。現地に到着してsimを入れ替えると自動的につながります。
3.価格優先なら「mewfi」

対応国
アメリカ全土、ハワイに対応しています。アラスカとグアムでつかうことはできません。
T-Mobileに接続します。
機能・有効期限
通話、SMS、データ通信が容量の制限なく使い放題で、使用日数ごとに分けられています。テザリングも利用できます。
アメリカの国内通話は無料ですが、国際通話、国際SMSはできません。
購入・初期費用
プリペイド方式のsimカードで、下記の価格以外の費用はかかりません。
通話などの利用料金
価格 | 通信種類 | データ通信容量 | 日数 |
---|---|---|---|
1,870円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 5日間 |
2,580円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 10日間 |
2,990円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 12日間 |
3,380円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 15日間 |
3,890円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 18日間 |
5,880円 | 通話・SMS・データ通信 | 使い放題 | 30日間 |
※価格は2019年9月18日時点のAmazonの価格
短期間の滞在で少しでも安く済ませたい人におすすめ
中国の会社による海外simです。価格が他のプリペイドsimより若干低く設定されています。
アクティベーションの方法は、渡航前に申請しておけば、simを差し替えるだけで使えるようになります。
4.データ通信のみで短期間なら「変なsim」

対応国
世界68の国と地域で利用可能です。仕向国用のsimではなく、simを入れてから、アプリのなかで利用国を選択します。
機能・有効期限
データ通信専用simです。simカードを入れ替えるのではなく、既存のsimカードの上に接着することで海外でも使えるようになるというものです。
1日当たりの通信可能容量ごとの価格設定で、それを何日分利用するかを申し込みます。1~7日の申し込みが可能で、それ以上の滞在日数の場合は、改めて申請しなおす必要があります。テザリングも無料で使えます。
購入・初期費用
SIMカード本体価格は1,980円です。
通話などの利用料金
一日あたり通信容量 | 価格 |
---|---|
200MB | 500円 |
500MB | 1,000円 |
1GB | 1,500円 |
出典元:HISモバイル
ハワイ以外にもさまざまな渡航先で使いたい人におすすめ
データ通信のみのsimカードです。短期滞在でハワイで電話をかけない人、ハワイ以外にも短期の海外渡航を頻繁に繰り返す人には、simを買い換える必要がないのでおすすめです。
海外でのスマホ、simの利用ついては以下の記事もご覧ください。
この記事の情報は2019年9月18日時点の情報です。
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