固定費とは
家計の中で、毎月あるいは毎年必ずかかる出費のことを「固定費」と呼びます。住宅ローンや家賃などの住居費や、保険料、携帯料金など、一定期間ごとに必ず支払わなければならないものが家計の中にはあるはずです。
一方で「生活費」は生活を回していくことに使うためのお金です。食費や日用品、ガソリン代などが当てはまります。
さらに家計を考えていく上では「特別費」についても理解しなければなりません。冠婚葬祭や旅行、家電の買い替えなどが特別費に当てはまります。
「固定費」「生活費」「特別費」そして貯金などの「貯蓄」の4つの要素で家計は成り立ちます。その中でも「固定費」を見直すことで、より効率的に節約ができるようになるでしょう。
目次
なぜ固定費から見直したほうが節約にいいのか
定期的に支払うことが決まっている項目である「固定費」は、一度見直すと、その後も継続して節約ができます。家計の中から固定費を削減させることで、より経済的にゆとりのある生活ができるようになるでしょう。
例えば、現在家賃が6万円のアパートに住んでいたとします。しかし、もし家賃が5万円のアパートに引っ越すことができれば、毎月1万円浮くことがわかるでしょう。浮いた1万円を貯蓄に回したり、ちょっとした贅沢に使うことも可能です。
家賃を安くするために引っ越すということが簡単にできるわけではありませんが、固定費をおさえることでより豊かに生活できるようになることは想像できるかと思います。家計の中で固定費を安くする工夫をすることは節約に効果的です。
サラリーマン・OL向け:固定費の節約術
引越しなどをしなくても、固定費を安くおさえる方法はたくさんあります。サラリーマンやOLにおすすめの固定費の節約術をご紹介しましょう。
1、格安SIMを利用する
携帯電話代を安くすることで、固定費は大きく変わります。格安SIMを利用すると月の携帯代が2,000〜3,000円になることも。プランを工夫することで、さらに効果的に節約ができるようになるでしょう。
2、定期券は6ヶ月分をクレジットカード一括払いで購入する
1ヶ月ごとで定期券を購入するよりも、3ヶ月や半年分をまとめて購入したほうが割安です。クレジットカード一括払いで6ヶ月分の定期券を買うことでお得になるだけでなく、カードのポイントを貯めることもできます。
3、家賃の振込を全自動化する
自分で毎月家賃を振込むよりも、全自動で振込を完了させたほうが家計の節約につながります。住信SBIネット銀行では、登録した口座に決められた金額を特定の日にちに振り込んでくれるサービスがあります。
ソニー銀行では引き落とし金額の一定額がキャッシュバックされるプランもあるので、固定費の支払いに便利です。楽天では家賃の支払いによってポイントがもらえます。
4、コンビニでのATM手数料を無料にする
便利ではありますが、コンビニのATMを利用する際の手数料も積み重なるとばかになりません。1回の出入金に200円以上かかることも。1ヶ月に2回利用したとしても年間で5,000円弱にもなります。
コンビニATMを多く利用する人は、手数料を無料にできる銀行を利用するようにしましょう。イオン銀行や住信SBIネット銀行はコンビニATMを手数料無料で利用できます。
サラリーマン・OL向け:光熱費の節約術
水道光熱費を見直すことで、固定費を安くし節約ができるようになります。以下では光熱費の節約方法をご紹介します。
1、水道代の節約術
人間が生きていく上で水はなくてはならないものです。日々の生活の中で水は無意識のうちにたくさん使っています。水の使い方を工夫することで、節約ができるようになります。
お風呂の節約術:シャワーはこまめに止める
お風呂は生活の中で最も大量の水を使う場面です。1度浴槽にお湯をためると1人用のものでも200リットルほどの水を使います。お風呂ではシャワーはこまめに止めるなどの工夫をしましょう。
お風呂の節約術:再利用する
お風呂のお湯を洗濯や散水、掃除などに使うこともおすすめです。新しくきれいな水が必要ではない時には、お風呂の残り湯を使いましょう。
トイレの節約術:大と小を使い分ける
トイレの水を流す時、大と小を使い分けるだけでも使用する水の量が変わります。大は一回あたり2.4円、小は1.2円ほど。積み重なると大きな違いが生まれることが分かります。
キッチンの節約術:汚れは拭き取ってから洗う
お皿や鍋についた汚れを拭き取ってから洗うと、より少ない水で食器洗いを済ませられます。かかる労力も軽減できるので一石二鳥です。
キッチンの節約術:ため洗いができる洗いおけを使う
おけを使って水をためた上で食器洗いをすると、より少ない水で作業を終わらせることができます。おけに水がたまっていると雑巾などを利用する時にも便利です。
洗濯の節約術:お風呂の残り湯を使う
お風呂の残り湯を再利用することで、毎月650円ほど節約できます。残り湯の状態が悪くなければ、洗濯などに使うのがおすすめです。
洗濯の節約術:洗剤を入れすぎない
洗剤を入れすぎると、洗濯機で衣服を洗うのにたくさんの量の水が必要になります。必要以上の量の洗剤を入れないようにしましょう。
2、電気代の節約術
電気代も工夫次第でかなり節約できる固定費の一つです。
こまめにコンセントを抜く
コンセントを挿したままの状態でも電気を使用しています。「待機電力」と呼ばれる電力で、1ヶ月に数千円にのぼることも。こまめにコンセントを抜くことで節約ができます。
夜間割引サービスなど活用する
夜の時間帯は電気代を安く設定している電力会社も多いです。電気を使うの作業などを夜に集中させることで、電気代を安くできる可能性もあります。
照明をLED電球に変える
部屋の照明をLEDに変えることで、消費電力を少なくすることができます。居間など、長く照明を使用しているところだとさらに効果的に節約ができるでしょう。
テレビはこまめに消す
テレビをつけっぱなしにしてしまう人も多いかと思いますが、見ていない時には画面を消すようにしましょう。消費電力をおさえ、電気代も安くなります。
エアコンは適切な設定温度で自動運転にする
部屋の中をエアコンで極端に寒くしたり暑くすると、その分多くの電力を消費します。適切な温度を設定し、自動運転にすることでエアコン代をおさえられます。
3、ガス代の節約術
固定費を工夫して節約をしようと思うのであれば、ガス代も見直すようにしましょう。
お風呂の節約術:追い炊きをしない
お湯を沸かしたらすぐにお風呂に入るようにしましょう。追い炊きを利用するとその分ガスの消費量が増え、ガス代も高くなります。
お風呂の節約術:シャワーを多く使わない
温かいシャワーを使うと、同時にガスも消費してしまいます。シャワーはこまめにとめて使用するようにしましょう。
キッチンの節約術:中火で調理する
料理をする時には中火を使うようにしましょう。必要以上に強い火力を使うと、ガス代もかかります。
キッチンの節約術:給湯器をなるべく使わない
洗い物をする際にお湯を使わないようにすることで、ガス代を安くおさえられます。水が冷たい時などにはゴム手袋などを活用しましょう。
固定費を見直してより効率的に節約をしよう
日常の中での固定費を見直し、工夫することでストレスなく節約ができるようになります。水道光熱費や通信費などを今一度確認し、安くできるところはないかを確認してみてください。きっとできる工夫があるはずです。]]>