株による投資を始めたいという初心者の方は、最初にきちんと株式の知識を学んでおきましょう。
いざ投資を始めてから知らない用語だらけで混乱しないよう、初心者が知っておきたい株式用語もご紹介しています。
目次
まったくの初心者が株を始めるのに必要なこと

株式投資の初心者が必要なことは、なんといっても株に関する知識です。
知識がない状態での取引はさまざまなリスクがあります。
投資でできるだけ損を出さないよう、株を扱い始める前にきちんと知識を蓄えておくことが大切です。
ちなみに、株式投資以外にも自宅で収入アップを目指す方法はいろいろと存在します。
以下のページではパソコンでできる副業についてご紹介しているので、ぜひご覧ください。
株初心者が学ぶべきこと

株について調べてみると、たくさんの情報が溢れています。
当記事では、そのなかから株の初心者の方に必要と思われる情報をピックアップしています。
これから株を始めたい、あるいは始めたばかりだという方はぜひ読んでみてくださいね。
株の基礎知識
そもそも株とはいったいなんなのか。
株の基礎知識から学んでいきましょう。
株式とは
株の正式名称は株式といい、株式の証明書を株券といいます。
そもそも株式とはなにかというと、会社のオーナーとなる権利のことです。
オーナーの権利を持っていると証明するための書類が、株券なのです。
株券は株式会社が発行しており、株券を購入してもらったことで得た売り上げを資本金として事業に充てています。
株券を購入した側は株主と呼ばれ、株式会社の株主総会に参加する権利などを得ることができます。
株主総会は今後の事業計画や現在の経営状況など、会社の内部情報を発表する場。
そこに参加する権利、さらには発言する権利も有しているのが株主です。
つまり、資金援助をする代わりに会社のオーナーとして経営へ自身の見解を述べる場が得られるのです。
株主優待とは
株式会社によっては、株主優待を配っている場合もあります。
株主優待とは株主に対して、企業側から支援を受けていることに対して行うお礼のようなもの。
食品関係であれば食事券、リゾート関係であれば宿泊券など企業ごとにさまざまな種類があります。
優待券以外にカレンダーやQUOカードなど、会社ごとに違いがあるので調べてみるのも面白いですよ。
ただし、株主優待は必ず配らなければならないものではありません。
企業によっては株主優待を取り扱っていないこともあるため、株の購入をする際にはそうしたオマケに関しても確認してみましょう。
配当金とは
配当金は、会社の利益が上がったときに株主に対して還元されるお金のこと。
もちろん、業績が芳しくなければ配当はありません。
配当金の支払いがある場合には、だいたい6月~7月ごろに口座に入金されます。
ただし、配当金も株主優待と同じく企業ごとに取り扱いの有無が異なります。
株価とは
株式投資を始めるうえで忘れてはならないのが、株価の存在です。
株価とは株式の値段のことで、株価が高い株式もあれば安い株式もあります。
では、なぜ株価には差があるのでしょうか?
先ほどもお伝えしたように、株式は企業が発行するオーナー権限のこと。
さて、ここでオーナーになるときのことを考えてみましょう。
できたばかりの小さな会社で、それほど目新しいものもなく業績も伸びなさそうな会社。
すでに何十年も実績があり、これからもどんどん業績を伸ばしていきそうな大企業。
自分ならどちらのオーナーになりたいですか?
せっかくなら安定していて認知度も高い大企業のオーナーになりたい、と考える方が多いかと思いのではないでしょうか。
このように、人気が高い会社の株式は値段が高くても買い手がつきます。
これが株価が高くなる理由です。
しかし、株価が高かった会社も不祥事などが起きると一気に人気がなくなってしまいます。
人気がなくなった株券は誰もが手放そうとするため、一気に価値が下がります。
この状態を株価が下落するといい、さらに株式市場全体の株価が下がると株価の大暴落といわれます。
株のメリット・デメリット
続いては、株のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
メリット
株のメリットは、前述のとおりオーナーとしての権利を有していることです。
また、企業によりますが株主優待や配当金が欲しくて株式に興味があるという方も少なくないでしょう。
株だけでなく投資自体が初心者の方であれば、株主優待や配当金のために株を始める方が安全かもしれません。
もちろん、株について詳しくなれば株価を利用して収入に繋げられる可能性もあります。
デメリット
さまざまなメリットがある株ですが、もちろんデメリットも存在します。
とくに株の初心者の方が気をつけたいのが、投資の失敗です。
先ほどもお伝えしたように、人気のある株であっても思わぬ事故や事件で株価が落ちてしまう可能性があります。
もちろん、それほど大きな株価の変動でなくても株が思うように値上がりしないということもあるでしょう。
株価が購入金額よりも下回ってしまい、さらに今後値上がりする様子がない場合には売却時との差額で損をしてしまうこともあります。
投資には少なからずリスクがつきまとうことも、きちんと認識しておかなければなりません。
初心者が覚えておきたい株の用語

続いては、初心者の方が戸惑いがちな株の用語をご紹介していきます。
日経平均株価
日経平均株価という言葉は、株の初心者の方はもちろんニュースなどでなんとなく耳にしている方も多いかと思います。
簡単にいえば、日経平均株価=日本全体の経済の状況を伝えるための指標のこと。
日経とは、経済に関する情報をまとめている日本経済新聞社(以下・日経新聞)のことです。
なぜ日経新聞が名前になっているのかというと、株価の平均を出すための株式の銘柄を決定しているのが日経新聞だからに他なりません。
では日経新聞がどのように銘柄を決定しているのかというと、いかに日本の経済に影響を及ぼすのかどうかを重視しています。
平均株価に使われる銘柄は全部で225ありますが、その中にはヤマハやトヨタ自動車、味の素などそうそうたる企業が並んでいます。
これらの株価を平均することにより、日本の経済の指標とすることができるのです。
損切
株価は変動しますが、ときに値下がりを続けてしまうことがあります。
そんなときに、それ以上持ち株の価値が下がらないうちに売却しようという行為のことを損切(ロスカット)といいます。
損切の見極めは難しく、いざ売却しようと思ったときには購入者がいなくて売れないなんてことになってしまうこともあります。
PER
PERとはPrice Earnings Ratio(株価収益率)の略で、1株当たりの株価が割安かどうかを価値を知るための指標のことです。
1株当たりの当期純利益=EPSで現在の株価を割れば、PERの数値を算出することができます。
PERを知ることは、投資金額の回収に何年かかるのかを調べることができるのです。
PBR
PBRとはPrice Book-value Ratio(株価純資産倍率)の略で、現在の株価が割安なのか否かを知るための指標のことです。
PERに似ていますが、PERは『収益率』でPBRは『純資産倍率』と指標にするものが異なります。
価値を知るためには、会社の1株当たりの純資産を調べましょう。
純資産は借入金などを含まない、純粋な企業の資金です。
純資産よりも株価が安ければ、それだけ株が割安の状態であるといえるのです。
信用取引
信用取引とは、証券会社に投資資金を借りて行う取引のことです。
信用取引には担保が必要となりますが、上手に活用すれば利益につながる可能性があります。
ただし、あくまで借りているものなので当然返済の義務があります。
また信用取引中には金利が発生するため、信用取引で投資の結果がプラスにならなかった場合には金利の分までマイナスになってしまうため注意しましょう。
投資信託
投資信託とはファンドとも呼び、投資運用のプロが投資家に代わって株のやり取りを行う方法のことです。
株の初心者や「投資はしたいけれど自分では決められない」という方は、投資信託を活用してみましょう。
ただし、投資信託に任せたからといって必ず利益があるわけではありません。
損をしてしまうこともあり、投資額に応じた損益を投資家が請け負うこととなります。
インサイダー取引
インサイダー取引とは、簡単に言うと会社の内部情報を使って株式による利益を上げる違法行為のことです。
たとえば、まだ世間に発表されていないもののすでに東証一部上場になることが決定している企業があるとします。
この企業に勤めている人であれば、もちろんその情報も持っています。
東証一部上場になるということは、それだけ会社が一流企業として認められたということ。
そうなると、株価が高騰する可能性が非常に高くなります。
こうした情報を持っている従業員が自社の株券を購入した場合、これはインサイダー取引となってしまいます。
もしもこうした行為をしてしまうと、刑事事件に発展してしまうため絶対にやめましょう。
執筆日:2019/06/16
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