ヤフオクでは残念なことに偽物商品が出回ることがあります。運営ではどのような取り組みをしているのか?偽物商品を購入してしまった場合、運営側ではどのように対応してくれるのか?また偽物商品を見抜くためのポイントを解説します。偽物商品に騙されないためには自己防衛も大事です。
目次
ヤフオクでは偽物商品が出回っている

ヤフオクはYahoo!が運営するネットオークションサービスです。
大手のYahooが運営していることもあり、安全かと思いきや、残念なことに偽物商品も出回っています。
一時期よりも偽物商品は減りましたが、現在でも偽物を出品するユーザーが後を絶ちません。
偽物追放のための取り組み

偽物商品が出品されることを、ヤフオク運営側も黙っているわけではありません。
運営側も偽物が出品されないように、さまざまな取り組みを行っています。
不正利用検知モデル導入
不正利用検知モデルとは、犯罪捜査にも活用されているデータマイニングの技術です。
不正利用者の行動パターンをモデル化し、システム的に検知することができます。
24時間365日パトロール
不正利用検知モデルはあくまで、システムとしての取り組みです。しかしモデルを構築しただけでは、防ぎきることは難しいでしょう。
そこでヤフオク運営では24時間365日、専任スタッフによるパトロールも行っています。
人の目で確認することで、更に強化を高めているのです。
知的財産権保護プログラム
ヤフオクでは、他人に権利を侵害する商品の出品を禁止しています。
知的財産権保護プログラムは、知的財産を侵害する出品物があった場合、出品物を削除するなどの措置を行うものです。
偽造品トラブル安心サポートが使える

もしも偽物を購入してしまった場合、ヤフオクでは「偽造品トラブル安心サポート」というサービスがあります。
「偽造品トラブル安心サポート」は、商品が偽物だった場合、所定の条件を満たしていれば被害額をお見舞いしてくれるという、とても嬉しいサポートです。
対象ブランド
「偽造品トラブル安心サポート」は全ての商品に対して適用されるわけではありません。対象ブランドは全部で60個。
対象ブランド例
- Burberry
- GUCCI
- LOUIS VUITTON
- adidas
- COACH
- STUSSY
- ROLEX
主に有名ブランドが適用されます。
対象品目
対象品目は全部で25個あります。
- 服
- バッグ
- ポーチ
- 時計
- 財布
- ジュエリー
- アクセサリー
- メガネ
- サングラス
- 帽子
- ベルト
- 靴
- ネクタイ
- ストール
- スカーフ
- ハンカチ
- マフラー
- パスケース
- キーホルダー
- キーケース
- 携帯ケース
- 傘
- 手帳
- 名刺入れ
- 下着
基本的に身に着けるものとなっており、玩具などは対象品目外になります。
審査の流れ
審査には最長で1ヶ月~3ヶ月かかります。
また迅速な対応をしなければ、適用外となってしまうので注意しましょう。
- 申請(落札後30日以内)
- 申請書類提出
- 偽造品の送付(商品を処分してしまった場合審査対象外)
- ポイント付与
サポート内容
被害額のお見舞いは、現金ではなくTポイントでのお見舞いとなります。上限は10万円(10万ポイント)までです。
上記の方法で申請し、審査に通るとTポイントとしてお見舞いされます。
Tポイント以外の形でお見舞いされることはないです。
またサポートは、1落札者あたり1回が上限なので2回偽物を落札してしまった場合は適用されません。
サポート申請要件
サポートを受けるには以下の要件を満たしている必要があります。
- すべての手続き完了までヤフオクが利用されている
- 落札者がYahoo! JAPAN IDで落札している
- 落札者が過去にYahoo! JAPAN 利用規約に違反していない
- 落札者が事業者でないこと
- 落札者の関係でないこと
- 出品者がヤフオクストア主ピンであること
- 「カテゴリ」、出品画面の「タイトル」、「商品画像」、「商品説明」のどれか2つにサポート対象ブランド名称が記載されている
- 取引対象商品が真正品でないことを匂わせる記載がない
- 過去に1度もサポートを受けていないこと
- 落札日から30日以内
- 取引に使用した落札者のIDに落札者名義でのYahoo!ウォレットの登録が完了している
これら全てを満たしていないとサポートが受けることはできないので、サポート申請する際にはチェックしておきましょう。
適用除外
申請要件を満たしていた場合でも、以下に該当する場合は適用除外となります。
- 提出した取引対象商品が中古品
- 運営調査の結果ストアが商標権侵害品を販売していることが判明しなかった
- 申請ID、Yahoo!ウォレットに虚偽の情報を登録していた
- ストアや保険会社などから損害の賠償を受けている
- 審査に必要な書類や取引対象商品を送付期限内に提出していない
- 虚偽の書類を提出
偽物を見抜くためのポイント

偽物を落札してしまった場合、「偽造品トラブル安心サポート」を受けることも可能ですが、サポートは審査基準も厳しく、1落札者あたり1回までです。
2度目はないので、偽物を自分で見抜くための力もつけておきましょう。
正規品と比べて破格
高級ブランド品などが、正規品と比べて破格の値段で出品されている場合は偽物の可能背大です。
数十万するものが数千円~数万円など、一般的に考えてありえない値段の場合は怪しいと考えてください。
個人でブランド品を大量出品
ストア出品ではなく、個人出品で大量にブランド品を出品するようになった場合は、偽物もしくは正規ルートで仕入れていない商品の可能性が高いです。
過去の出品などをチェックしたり、どのように仕入れたか出品者に確認してみましょう。
取引相手の評価を見る
出品者のユーザーネームをクリックすると、過去取引の評価を見れます。
- 非常に良い
- 良い
- どちらでもない
- 悪い
- 非常に悪い
何人がどの評価をしているか確認できるので、チェックしておきましょう。
少しでも怪しいと思ったら評価コメントも参考にしてください。
ヤフオクで偽物かもと思ったら購入しない

偽物かもしれないと思っても、安い金額で出品されていると、ついつい落札してしまう人もいます。しかしそこで落札してしまえば、悪質ユーザーの思う壺。
ヤフオクでは、「偽造品トラブル安心サポート」もありますが基本的に偽物購入は自己責任です。
しっかり商品を見極め、怪しいと思ったら落札しない、また怪しいと思ったら、違反商品として運営に連絡しましょう。
記事内の情報は2019/11/22時点のものです
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